自然素材住宅・健康住宅の設計実例とポイント
建築家・設計事務所 大阪|天然素材・無垢材を使った人に優しい家|注文住宅の設計

心と体を癒す、天然素材・自然素材住宅の設計

天然素材・自然素材を利用した健康住宅の 「 ナチュラルライフ 」 とは、人と共に呼吸し、人と寄り添い育つ住宅。
健康住宅を構成するその素材のもつ個性を活かして、その風合いを楽しみながら、ありのままのカタチ、天然の息遣いが伝わる、ピュアな暮らしの「品」と「価値」を備えた注文住宅の設計を考えてみましょう。

無二建築設計事務所は、数多くの自然素材住宅・健康住宅の設計実績があります。
その実績で培った設計力と、建築家ならではのアイデアとプランで心と体の健康に配慮した住宅設計をします。

子育てに貢献する自然素材住宅

自然素材を使った外張り断熱・高気密高断熱・制震住宅の設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

自然素材をいかした住宅設計の実例と設計ポイントの紹介

自然素材・天然木のスギ材を張った無垢材の住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

自然素材の家:天然素材を使った健康住宅の設計

 野菜を買うためにスーパーに行くと、家族の健康を考えて、無農薬や有機野菜を購入する事ができます

 家の中で呼吸する空気はどうでしょう。 いやがおうにも体内に入ってきますし、疾患の原因になりかねません。

 最近の住宅は高気密高断熱化され、いろんな家具・他より放出される化学物質が室内に充満する傾向にあります。

 家族を守ってくれる家だからこそ、安全で心地よい自然素材・天然素材を使った健康的な住宅設計をしましょう。

私たちは、子供の健康から学びました : 自然素材を使った健康住宅に対する想い 

私どもの長女は、幼年期においてアトピー性皮膚炎や小児喘息を患い、大阪府羽曳野市にある『大阪はびきの医療センター』(旧の大阪府立呼吸器・アレルギーセンター)に通院・入院をしていました。

小学校1年の6月には強い喘息の発作のため、4ヶ月強の長期入院と院内学校で過ごした経緯から、子供の症状の軽減と完治を願って、自然素材・天然素材を使った家:健康住宅の設計を考えました。

自邸の床は、無垢のヒノキ材を使用し、環境先進国のドイツの植物性塗料を塗装して、健康に暮らせる住宅としています。
自然の恵みを受けた木を使用した家には、暖かみと爽快感があるだけでなく、調湿作用があるため住環境の調整も担います。

「医食同源」という言葉がありますが、日々暮らす家においても「医住同源」として健康に過ごす要素があると思います。

自然素材住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

無垢材フローリングの特性|自然素材・天然素材住宅のポイント

環境にやさしく風合いの良さや美しさを持つ無垢材は、天然素材ゆえのメリット・デメリットもあります。

《 肌触りの良さ 》                                                                                                                                              自然木は肌触りが良く裸足で歩いても心地よく、やわらかい樹種は衝撃に対しての弾力性にも優れています。熱伝導率が低いため冬は暖かく感じ、夏はさわやかでベタベタした感触がありません。

《 自然素材ならではの風合い 》                                          自然素材の持つ素朴な質感・ぬくもり・香りが癒しを誘い、心を豊かにしてくれます。人工のフローリングでは表現できない木目の美しさが味わえます。木の成分変化や光の影響などで、経年すると変色します。

住むほどに風合いを増していく、自然素材住宅の魅力

自然素材・無垢材のヒノキ材の上、自然塗料を塗った床|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

《 空気中の湿気を吸収・排出する「調湿機能」》
自然木には空気中の湿気を吸収・排出する「調湿機能」があり、結露をおさえます。

《 天然木は水分・空気を含んでいます 》
冬の乾燥期は水分を放出するため隙間ができやすくなりますが、夏の多湿期は水分を吸収して膨張し、隙間は減少します。膨張・収縮を繰り返すうちにひび割れが生じることもあります。やわらかい反面、傷がつきやすいです。


人工のフローリングは表情が均一のため、傷や汚れがつくと良く目立ちます。年月を経るごとに傷とくすみが重なり、新しい時期に比べ見劣りしていきます。

自然素材である無垢材は、精度の高い工業製品と違い、節の大小、色味などのばらつき・反りなどが1枚ずつに生じます。ただし年月を経るほど色の深みを増し、表面が磨かれていきます。傷はつきやすいですが、木の節や木目と相まって、表情に味がでます。

家族の交流を育む自然素材住宅

自然素材・天然木:無垢材の住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

無垢フローリングの種類と特徴

木の断面

● 広葉樹・・・ナラ、ケヤキ、ブナ、カエデ、ツバキ、等

  【特徴】硬い木が多く、耐久性が高い。


● 針葉樹・・・マツ、スギ、ヒノキ、モミ、パイン、等


  【特徴】柔らかく足ざわりが温かい。
      広葉樹と比べて傷がつきやすい。

 

ヒノキ材を使用した自然素材住宅

ヒノキ材は耐水・耐久性に優れ、防虫効果も高く、狂いが少ない上に加工性も高い点から、柱・床・壁・建具など広く使われています。また、ヒノキは精神・気分を落ち着かせる効果や、抗菌効果などを含む有用な物質が多く含まれています。

独特な木の香りと色合いを持ち、高級感を漂わせる自然素材として昔から住宅に用いられ、無二建築設計事務所においても自然素材住宅の設計実例として多くを占めています。

ヒノキ材を使用した自然素材住宅の設計実例

【 中庭のある自然素材住宅 】

床:ヒノキ材の上、自然塗料(オスモ)ぬり仕上げ

床に、ヒノキ材を張った上、自然塗料を塗った中庭のある自然素材住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

 

【 冬暖かく夏涼しい:外張り断熱・高気密高断熱住宅:制震住宅 

床:ヒノキ材の上、自然塗料ぬり仕上げ

ヒノキ材を使用した自然素材住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計 

  • 人と環境に優しい無垢材(自然素材)

    自然素材のヒノキ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 湿気を吸収・放出する湿度調整作用があります

    自然素材のヒノキ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

スギ材を使用した自然素材住宅

自然素材の家:健康住宅でよく使われる自然素材のスギ材は、ヤニが少なく加工しやすいので、柱・壁・天井、建具、家具、工芸品など幅広く使われ、天然素材としての特有の香りと木目の美しさから、ヒノキと並んで親しまれています。
やわらかい樹種のため傷つきやすいですが、あたたかみがあります。

スギ材を使用した自然素材住宅の設計実例

【 鉄骨構造の狭小住宅 】

床:スギ材の上、自然塗料(柿渋)を塗布

床にスギ材の上、柿渋塗り:鉄骨構造の狭小住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

【 店舗(自然派日常生活用品・カギ関係の販売) 】

床:スギ材の上、自然塗料(柿渋)を塗布

自然派日常生活用品・カギ関係の販売店舗に、ナチュラル感を活かせるスギ材を張る

  • 自然素材は素朴な空間を演出

    自然素材のスギ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 木目が木のぬくもりを表現

    自然素材のスギ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

ナラ・オーク材を使用した自然素材住宅

ナラ・オーク材は堅く重厚感があり耐久性にとても優れた木材です。

ナラ・オーク材を使用した自然素材住宅の設計実例

床:ナラ・オーク材 無塗装(素地のまま)

床:オーク材、無塗装(素地のまま)の住宅設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

クリ材を使用した自然素材住宅

クリ材は一般にやや重く堅く、強度は比較的高く、特に粘りがあります。住宅の建材以外にもクリ材の耐朽性を活かした用途が多く、枕木では防腐剤を注入せずに無処理のまま使用できる随一のものとされています。

水湿にすこぶる強く、防虫・防腐処理をしなくても長期間使えるほどの耐久性があり縄文の時代から使われています。

クリ材を使用した自然素材住宅の設計実例

床:クリ材の上、自然塗料(オスモ)ぬり仕上げ

  • クリ材木の原板 自然乾燥

    自然素材のクリ材の乾燥|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 加工後のクリ材

    自然素材のクリ材の加工後|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 栗独特の色合と木目

    自然素材のクリ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 硬くて水や虫に強い

    自然素材のクリ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

青森ヒバ 材を使用した自然素材住宅

青森ヒバは、国産材の中でも耐水性・耐久性・耐腐朽性が高く、湿気の多い浴室には優れた樹種で、緻密で狂いが少なく、木目も細やかな美しい木材であります。それ故、当設計事務所では浴室などでよく使う建材の一つであります。青森ヒバが持つ大きな効果としては、抗菌効果、精神安定効果、防虫効果、消臭・脱臭効果などがあります。

青森ヒバは『香木』とも言われるほど香りが強く、その香りは人の心を和らげるリラクゼーション効用があります。

ヒノキチオールは、ヒノキ科の樹木から採取される精油成分で、特に青森ヒバに多く含まれています。           青森ヒバは、日本固有の樹種で8割が青森県で生産されています。耐久性に優れた木材として藩政時代から厳重に保護されてきました。昔から一級品として、ヒノキなどと同様高級品とされてきましたが、特に青森ヒバは、抗菌・防虫・消臭・防カビなどの効果が、他の木よりも群を抜いて秀でているため、建築建材としての他、プロの料理職人さんたちの間でも『無垢のまな板』として人気があり、多様な分野で使われています。

青森ヒバ材を使用した自然素材住宅の設計実例

【 中庭のある自然素材住宅 】

壁:青森ヒバ材の上、撥水剤(自然塗料)塗り仕上げ・・・木の香りを楽しむバスタイム

自然素材青森ヒバ材の上、自然塗料塗りの浴室設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

自然素材青森ヒバ材の上、自然塗料塗りの浴室設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 青森ヒバ材

    自然素材の青森ヒバ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 張り付け後の青森ヒバ材

    自然素材の青森ヒバ材|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

竹(バンブー)材を使用した自然素材住宅

竹材(バンブーフローリング)はキズがつきにくく、抗菌性・耐久性が高く、丈夫で弾力性があります。
消臭効果があるため犬や猫などのペットとお住まいの方が採用される方が多く、オシッコのアンモニア臭などがお部屋にこもる事が軽減されます。静電気を帯びにくい性質があるので、ペットなどの抜け毛が多い住宅ではお掃除が楽になります。

竹材を使用した自然素材住宅の設計実例

【 ペット(犬)と暮らす家 】

床材に、自然素材の竹材(バンブー材)を張る|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

・竹無垢材積層のバンブーフローリングは、積層の方法には縦張と平張と三層の三種類があります。

  • 竹フローリング 縦貼(断面) 

    自然素材の竹材
  • 竹フローリング 横貼(断面)

    自然素材の竹材
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  • ヒノキ材・クリ材・竹材の建材資料提供:前田木材㈱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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無垢材の特性を活かす塗料、接着剤、建材|自然素材・天然素材住宅のポイント

無垢フローリングの塗装方法としては、表面に膜を作って木材を保護する合成樹脂塗料やワックスがありますが、無垢材のもつ最大の特性である調湿機能を損なわないのは、自然の植物油と植物ワックスから造られている塗料を使用することです。

・リボス・アウロ・オスモ など

環境意識・健康意識が高いドイツで生まれた『リボス』・『アウロ』・『オスモ』などの塗料は、植物成分や、蜜ろうワックスなど、天然・自然の原材料を主として作られています。

塗装後に木目がクリアに出て原木と変わらぬ趣や、無垢材の良い香りが感じられ、足触りもさらっとしていて、木材のもつ断熱性能も損なうことがない商品です。あわせて塗膜を作らず木の内部に浸透するので、木の調湿作用を妨げず、塗料のはがれもおこらず、無垢材本来の風合い・質感を楽しめます。

無垢材を素地のまま使用するより、撥水性に富み、傷がついても目立ちにくくなります。

 

自然塗料:オスモ

 

 

 

木部塗装 (オスモ |(F☆☆☆☆等級)):2001年(H13)NH邸で塗装

 

オスモカラーはひまわり油、大豆油、アザミ油、そしてカルナバワックス、カンデリラワックスといった自然の植物油と植物ワックスからできた人体、動植物に安全な塗料です。(オスモ&エーデル㈱のHPより)

 

 

 

 

・柿渋

日本で平安時代(794~1185)末期から続く伝統のある自然塗料で、青い未熟な柿をつぶして圧縮してできた汁を発酵させた100%天然素材で作られています。木材・布・和紙などに利用されています。

材種により異なりますが、一般的には木材に柿渋を塗ると透明感のある茶系の色になり、塗り重ねていくと深く艶のある色合いになります。また、防虫・防水・抗菌作用があります。

自然塗料:柿渋

 

 

 

木部塗装(柿渋 |(㈱トミヤマ(F☆☆☆☆等級)):2001年(H13)S邸にて床の杉無垢材に塗装

 

柿渋は誰にでも扱え、人や環境にやさしい安全な塗料であり住宅の木部・家具・布・紙・竹など様々な方法で利用できます。

 

 

 

 

自然塗料:蜜蝋ワックス

・天然 蜜ロウワックス

 

天然の蜜蝋(ミツバチの巣を構成する蝋を精製したもの)と植物油で精製されているため、合成化合物が一切入っておらず無害です。

 

天然素材の性質・成分の効果や効能を取り入れた、木の仕上げ&お手入れ用の『高級・天然ワックス』です。

 

 

 

 

・接着剤

 

自然素材住宅にするには室内の壁・天井に壁紙を張る接着剤も天然・自然素材のものを使いましょう。
原料にタピオカやコーンスターチなどを使ったデンプン糊は、伸びが良く環境に優しい自然素材の糊です。

 

クロス貼り用の接着剤

 

 

 

クロス張り用接着剤(ベンリダイン |(㈱サンゲツ)(F☆☆☆☆等級)):2005年(H17)NI邸で使用

 

安全性の高い、室内環境にやさしい接着剤。

 

 

 

 

クロス貼り用の接着剤

 

 

 

クロス張り用接着剤(ウォールボンド100 |ウォールボンド㈱)(F☆☆☆☆等級)):2015年(H27)N邸で使用

 

でんぷん系接着剤。

 

 

 

 

タイル貼り用の接着剤

 

 

 

タイル張り用接着剤の一例(APAC-20KG/KAN|INAX)(F☆☆☆☆等級)):2005年(H17)NI邸で使用

 

内装タイル用接着剤。

 

 

 

 

・建材

 

タイル貼り用の接着剤

 

 

 

床仕上げ材の下地ボード:パーティクルボード「ノボパン」

 

各種床材の下地材として、乾式遮音二重床工法で使用されているボード建材(F☆☆☆☆等級)

 

 

 

 

 

 

タイル貼り用の接着剤

 

 

 

集成材の構造部材(柱・梁など)

(F☆☆☆☆等級)

 

 

 

 

内装に使用する建築材料・接着剤・塗料に関連する建築基準法

国土交通省は2002年7月に建築基準法を改正し、ホルムアルデヒドについては、その室内濃度を厚生労働省の指針値0.08ppm以下に抑制するために、内装に使用する建築材料、接着剤や塗料などにホルムアルデヒドの放散等級の表示を義務付けることを規定しました。この等級は改正されたJISや日本接着剤工業会の自主管理基準の規格で認定が行われ、無制限に使用できる等級(F☆☆☆☆等級)から、使用面積に制限を受ける等級(F☆☆およびF☆☆☆等級)のマークが接着剤にも表示されています。                                                                                              文献: 評価技術基盤機構独立行政法人製品

建築基準法に基づくシックハウス対策に係る規制は、平成15年7月1日以降に 着工された建築物(同年6月以前に確認済証の交付を受けたものを含みます。)に適用され、同年6月以前に着工されたものには適用されていません。                                                                  告示対象建築材料で、F☆☆☆☆等級のものは「規制対象外建築材料」ですので、居室の内装の仕上げや天井裏等に、本規制を受けることなく用いることができます。                                                                                                告示対象建築材料以外の建築材料については、ホルムアルデヒドの発散がほとんど認められないことから、居室の内装の仕上げや天井裏等に、本規制を受けることなく用いることができます。(告示対象建築材料以外の建築材料の例とその扱い)                                                                                                        文献:国土交通省ホームページ

上記をふまえ、平成15年以降に新築された住宅・建築物については、シックハウス症状の件は問題視されなくなりました。

 

ただし、家具、備品・調度類、小物等については法規制がないため、ホルムアルデヒド等のシックハウス症状を誘引する材料・接着剤等が含まれていると、少しずつ室内に拡散され、目や気管支などに刺激を感じるなどの症状が生じる事があります。

 

メーカーによっては独自の仕様基準を設けて、ホルムアルデヒドの少ない材料を使用したり、ホルムアルデヒドを吸着・分解するシートを梱包内に入れるなど、様々な対策を施していますので、ホームページや売り場などで調べられると良いでしょう。

 

 

漆喰・珪藻土などの左官壁 |自然素材・天然素材住宅のポイント

・漆喰(しっくい)

しっくいは、消石灰(石灰岩を焼いた消石灰を水で沸化させたもの)に糊、スサ(ワラ、紙、他)などを混ぜて練り合わせたもの。調湿性・防火・防音・保温性の向上に期待ができ、表面に柔らかい良い質感があります。


ほとんど無機の不燃性の素材で構成された防火材であり、燃えても化学建材のような有害ガスは発生しません。昔の歴史を有する古城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火災に強く耐火性能があるからです。また、夏などの湿気の高い季節には湿気を吸収し、冬などの乾燥した時期には湿気を放出し調湿作用があるので暮らしの環境に貢献します。

 

・珪藻土

植物プランクトンの死骸が推積し化石化したものであり、吸湿性・放湿性に優れ、結露予防に効果が期待できます。

珪藻土を使用した自然素材住宅の設計実例

【 バリアフリー住宅:床暖房がある平屋建て高齢者住宅 】

壁:珪藻土 

自然素材・無垢材を使った高齢者住宅・バリアフリーの家の和室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

自然素材・無垢材を使った高齢者住宅・バリアフリーの家の和室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

自然素材・無垢材を使った高齢者住宅・バリアフリーの家の和室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

【注意】
木造や鉄骨構造の珪藻土・漆喰塗りのような壁では、石膏ボードの継ぎ目(ジョイント)部分にファイバーテープ・メッシュテープ等のヒビ割れ防止対策の下地処理を施しても、下地の石膏ボードや間柱が動くことによる隙間・ひび割れは生じます。
これは、自然現象による地震や、何かの衝撃で動くことも考えられますし、サッシやドアなどの開口部周りの開け閉めによる動きも考えられます。
特に、出入り口の木製のサッシ枠やドア枠などの取り合い部分、柱・見切り部との境目、入隅と呼ばれる角部分は、このひび割れ・隙間が生じやすいものです。

  • 石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目に、メッシュテープを張る

    石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目に、メッシュテープを張る|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 左官仕上げの下塗り状況

    珪藻土の下塗り|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

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日丸産業㈱のSUPER-S-MORT JOINTV•特殊スサ配合樹脂モルタルを使用しての作業風景。

 

SUPER-S-MORT JOINTV•特殊スサ配合樹脂モルタルの建材 ⇒ ⇒ ⇒

 

 

日丸産業株式会社のホームページより、】
『日丸産業が「割れに強い・剥がれにくい・多種の材質に対応できる万能下塗り材」を追求し続け、開発したのがジョイント・Vです。
コンクリート材はもちろん、鉄骨柱・梁・鉄板などの金属材、そして吸水性の高い木材であっても強力な密着性を発揮し、これらの下地材と表面仕上げ材を強く貼り合わせることができる樹脂(ポリマー)セメントモルタルなのです。
さらに、温度や乾湿などによって壁体と表面仕上げ材の間に生じる変形の差から生まれる力を、ジョイント・Vが吸収することで、表面仕上げ材のひび割れ(クラック)を入りにくくすることができます。』
と説明されています。

日丸産業株式会社のホームページより

和紙を使用した自然素材住宅

・和紙

コウゾ、ミツマタ、ガンピなどの自然植物が原材料ですので身体に害がなく燃やしても環境を損ないません。
繊維が長いため薄くとも強靭で寿命が比較的長く独特の風合いをもち、湿度を吸収・放出する調湿効果があります。

洋紙のビニールクロスなどと比較すると、原料が限られ生産性が低いために価格が割高です。

和紙を使用した自然素材住宅の設計実例

【 バリアフリー住宅:床暖房がある平屋建て高齢者住宅 

壁・天井:和紙張り 、 床 : 琉球畳

自然素材の和紙を張った高齢者住宅・バリアフリーの家の和室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

【 バリアフリー住宅のスケルトンリフォーム 

壁・天井:和紙張り 、 床 : 半畳縁なし畳

自然素材の和紙を張ったバリアフリーの家の和室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

【 バリアフリー住宅のスケルトンリフォーム 

壁:和紙張り・乳半ガラス張り 、天井:和紙張り、 床 : 半畳縁なし畳

自然素材の和紙を張ったバリアフリーの家の寝室|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

【 バリアフリー住宅のスケルトンリフォーム 

壁:和紙張り・乳半ガラス張り 、天井:和紙張り(写真:重ね張りのラインが観える)

自然素材の和紙を張ったバリアフリーのリビング|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

  • 自然素材:和紙張りの下地作業-1

    和紙張り:石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目に、メッシュテープを張る|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 自然素材:和紙張りの下地作業-2

    和紙張り下地|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

その他の自然素材住宅を構築する建材

・琉球畳

名前の通り沖縄の自然環境の中で生産された強度のある天然イグサを使用して作られた畳ですが、最近は中国製の琉球表を使って製造されているものも多いです。今では一般的に「縁なし畳」と「琉球畳」は一緒である認識になっています。

琉球畳は普通の畳と違い、畳の目が細かいのが特徴で、縁がなく大きさも通常の半分のサイズで、市松敷きにしたすっきりとしたデザインが流行です。

琉球畳に使われる琉球表は大きく分けて三つになります。

① 純国産:大分県国東半島で生産された七島イグサで畳表は大分県で製織。
② 半国産:熊本県で中国産の七島イグサを製織。熊本産琉球表として出回ってます。
③ 中国製:中国製の七島イグサで製織も中国で行われています。

「琉球畳」・「縁なし畳」を詳しくは、下記ページを参照ください。
  ⇒ ⇒ ⇒ http://www.tatami.net/services/herinasi/

 

・炭

炭には調湿効果があるため、床下に敷いて床下環境を良くし、住宅の耐久性を高めます。 ただし床下の換気が不十分な場合、かえって湿気を溜め込む恐れがあります。また土台下の通気口がしっかり確保され床下の空気流入量が豊富であれば炭を敷いても無意味となります。

・断熱材:セルローズファイバー

セルローズファイバーは回収された新聞古紙を主原料に難熱・撥水性能を付加した建築用断熱素材です。
ホウ酸・ホウ砂によって防燃処理されている為、強い炎でも表面が焦げるだけで、万一火災が発生しても延焼を防ぎ、有毒ガスも発生しません。

グラスウールとセルローズファイバーは、それぞれの立場により健康住宅としての見解が違うようですのでそれぞれの建材メーカーの情報書により確認の上ご使用下さい。

参考 ガラス繊維協会 「グラスウール VS セルロースファイバー」 

 

 

 

  •  森の中、川のせせらぎの清々しさ

    自然素材の住宅設計
  •  森林の香り

    自然素材の住宅設計

自然素材を使用した住宅の設計実例

自然素材住宅・健康住宅について もっと詳しくお知りになりたい方は下記もご覧下さい

 

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