INDEX ( ▶ をクリックすると、それぞれのコンセプトの説明をご覧いただけます。)
▶ アレルギーを持つ子の親として、健康住宅に対する想い
▶ 無垢材フローリングの特性
▶ ヒノキ材を使用した自然素材住宅
▶ スギ材を使用した自然素材住宅
▶ ナラ・オーク材を使用した自然素材住宅
▶ クリ材を使用した自然素材住宅
▶ 青森ヒバ材を使用した自然素材住宅
▶ 竹材(バンブー)を使用した自然素材住宅
● 広葉樹・・・ナラ、ケヤキ、ブナ、カエデ、ツバキ、等
【特徴】硬い木が多く、耐久性が高い。
● 針葉樹・・・マツ、スギ、ヒノキ、モミ、パイン、等
【特徴】柔らかく足ざわりが温かい。
広葉樹と比べて傷がつきやすい。
人と環境に優しい無垢材(自然素材)
湿気を吸収・放出する湿度調整作用があります
自然素材は素朴な空間を演出
木目が木のぬくもりを表現
クリ材木の原板 自然乾燥
加工後のクリ材
栗独特の色合と木目
硬くて水や虫に強い
青森ヒバ材
張り付け後の青森ヒバ材
・竹無垢材積層のバンブーフローリングは、積層の方法には縦張と平張と三層の三種類があります。
竹フローリング 縦貼(断面)
竹フローリング 横貼(断面)
・リボス・アウロ・オスモ など
環境意識・健康意識が高いドイツで生まれた『リボス』・『アウロ』・『オスモ』などの塗料は、植物成分や、蜜ろうワックスなど、天然・自然の原材料を主として作られています。
塗装後に木目がクリアに出て原木と変わらぬ趣や、無垢材の良い香りが感じられ、足触りもさらっとしていて、木材のもつ断熱性能も損なうことがない商品です。あわせて塗膜を作らず木の内部に浸透するので、木の調湿作用を妨げず、塗料のはがれもおこらず、無垢材本来の風合い・質感を楽しめます。
無垢材を素地のまま使用するより、撥水性に富み、傷がついても目立ちにくくなります。
木部塗装 (オスモ |(F☆☆☆☆等級)):2001年(H13)NH邸で塗装
オスモカラーはひまわり油、大豆油、アザミ油、そしてカルナバワックス、カンデリラワックスといった自然の植物油と植物ワックスからできた人体、動植物に安全な塗料です。(オスモ&エーデル㈱のHPより)
・柿渋
日本で平安時代(794~1185)末期から続く伝統のある自然塗料で、青い未熟な柿をつぶして圧縮してできた汁を発酵させた100%天然素材で作られています。木材・布・和紙などに利用されています。
材種により異なりますが、一般的には木材に柿渋を塗ると透明感のある茶系の色になり、塗り重ねていくと深く艶のある色合いになります。また、防虫・防水・抗菌作用があります。
木部塗装(柿渋 |(㈱トミヤマ(F☆☆☆☆等級)):2001年(H13)S邸にて床の杉無垢材に塗装
柿渋は誰にでも扱え、人や環境にやさしい安全な塗料であり住宅の木部・家具・布・紙・竹など様々な方法で利用できます。
・天然 蜜ロウワックス
天然の蜜蝋(ミツバチの巣を構成する蝋を精製したもの)と植物油で精製されているため、合成化合物が一切入っておらず無害です。
天然素材の性質・成分の効果や効能を取り入れた、木の仕上げ&お手入れ用の『高級・天然ワックス』です。
・接着剤
自然素材住宅にするには室内の壁・天井に壁紙を張る接着剤も天然・自然素材のものを使いましょう。
原料にタピオカやコーンスターチなどを使ったデンプン糊は、伸びが良く環境に優しい自然素材の糊です。
クロス張り用接着剤(ベンリダイン |(㈱サンゲツ)(F☆☆☆☆等級)):2005年(H17)NI邸で使用
安全性の高い、室内環境にやさしい接着剤。
クロス張り用接着剤(ウォールボンド100 |ウォールボンド㈱)(F☆☆☆☆等級)):2015年(H27)N邸で使用
でんぷん系接着剤。
タイル張り用接着剤の一例(APAC-20KG/KAN|INAX)(F☆☆☆☆等級)):2005年(H17)NI邸で使用
内装タイル用接着剤。
・建材
床仕上げ材の下地ボード:パーティクルボード「ノボパン」
各種床材の下地材として、乾式遮音二重床工法で使用されているボード建材(F☆☆☆☆等級)
集成材の構造部材(柱・梁など)
(F☆☆☆☆等級)
上記をふまえ、平成15年以降に新築された住宅・建築物については、シックハウス症状の件は問題視されなくなりました。
ただし、家具、備品・調度類、小物等については法規制がないため、ホルムアルデヒド等のシックハウス症状を誘引する材料・接着剤等が含まれていると、少しずつ室内に拡散され、目や気管支などに刺激を感じるなどの症状が生じる事があります。
メーカーによっては独自の仕様基準を設けて、ホルムアルデヒドの少ない材料を使用したり、ホルムアルデヒドを吸着・分解するシートを梱包内に入れるなど、様々な対策を施していますので、ホームページや売り場などで調べられると良いでしょう。
・漆喰(しっくい)
しっくいは、消石灰(石灰岩を焼いた消石灰を水で沸化させたもの)に糊、スサ(ワラ、紙、他)などを混ぜて練り合わせたもの。調湿性・防火・防音・保温性の向上に期待ができ、表面に柔らかい良い質感があります。
ほとんど無機の不燃性の素材で構成された防火材であり、燃えても化学建材のような有害ガスは発生しません。昔の歴史を有する古城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火災に強く耐火性能があるからです。また、夏などの湿気の高い季節には湿気を吸収し、冬などの乾燥した時期には湿気を放出し調湿作用があるので暮らしの環境に貢献します。
・珪藻土
植物プランクトンの死骸が推積し化石化したものであり、吸湿性・放湿性に優れ、結露予防に効果が期待できます。
【注意】
木造や鉄骨構造の珪藻土・漆喰塗りのような壁では、石膏ボードの継ぎ目(ジョイント)部分にファイバーテープ・メッシュテープ等のヒビ割れ防止対策の下地処理を施しても、下地の石膏ボードや間柱が動くことによる隙間・ひび割れは生じます。
これは、自然現象による地震や、何かの衝撃で動くことも考えられますし、サッシやドアなどの開口部周りの開け閉めによる動きも考えられます。
特に、出入り口の木製のサッシ枠やドア枠などの取り合い部分、柱・見切り部との境目、入隅と呼ばれる角部分は、このひび割れ・隙間が生じやすいものです。
石膏ボードと石膏ボードの継ぎ目に、メッシュテープを張る
左官仕上げの下塗り状況
【日丸産業株式会社のホームページより、】
『日丸産業が「割れに強い・剥がれにくい・多種の材質に対応できる万能下塗り材」を追求し続け、開発したのがジョイント・Vです。
コンクリート材はもちろん、鉄骨柱・梁・鉄板などの金属材、そして吸水性の高い木材であっても強力な密着性を発揮し、これらの下地材と表面仕上げ材を強く貼り合わせることができる樹脂(ポリマー)セメントモルタルなのです。
さらに、温度や乾湿などによって壁体と表面仕上げ材の間に生じる変形の差から生まれる力を、ジョイント・Vが吸収することで、表面仕上げ材のひび割れ(クラック)を入りにくくすることができます。』
と説明されています。
・和紙
コウゾ、ミツマタ、ガンピなどの自然植物が原材料ですので身体に害がなく燃やしても環境を損ないません。
繊維が長いため薄くとも強靭で寿命が比較的長く独特の風合いをもち、湿度を吸収・放出する調湿効果があります。
洋紙のビニールクロスなどと比較すると、原料が限られ生産性が低いために価格が割高です。
自然素材:和紙張りの下地作業-1
自然素材:和紙張りの下地作業-2
・琉球畳
名前の通り沖縄の自然環境の中で生産された強度のある天然イグサを使用して作られた畳ですが、最近は中国製の琉球表を使って製造されているものも多いです。今では一般的に「縁なし畳」と「琉球畳」は一緒である認識になっています。
琉球畳は普通の畳と違い、畳の目が細かいのが特徴で、縁がなく大きさも通常の半分のサイズで、市松敷きにしたすっきりとしたデザインが流行です。
琉球畳に使われる琉球表は大きく分けて三つになります。
① 純国産:大分県国東半島で生産された七島イグサで畳表は大分県で製織。
② 半国産:熊本県で中国産の七島イグサを製織。熊本産琉球表として出回ってます。
③ 中国製:中国製の七島イグサで製織も中国で行われています。
「琉球畳」・「縁なし畳」を詳しくは、下記ページを参照ください。
⇒ ⇒ ⇒ http://www.tatami.net/services/herinasi/
・炭
炭には調湿効果があるため、床下に敷いて床下環境を良くし、住宅の耐久性を高めます。 ただし床下の換気が不十分な場合、かえって湿気を溜め込む恐れがあります。また土台下の通気口がしっかり確保され床下の空気流入量が豊富であれば炭を敷いても無意味となります。
・断熱材:セルローズファイバー
セルローズファイバーは回収された新聞古紙を主原料に難熱・撥水性能を付加した建築用断熱素材です。
ホウ酸・ホウ砂によって防燃処理されている為、強い炎でも表面が焦げるだけで、万一火災が発生しても延焼を防ぎ、有毒ガスも発生しません。
グラスウールとセルローズファイバーは、それぞれの立場により健康住宅としての見解が違うようですのでそれぞれの建材メーカーの情報書により確認の上ご使用下さい。
参考 ガラス繊維協会 「グラスウール VS セルロースファイバー」
森の中、川のせせらぎの清々しさ
森林の香り
大阪の建築家・設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けます。
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