失敗しない二世帯住宅の振動について
日々一緒に暮らすからこそ、できるだけ我慢や遠慮をしないで共に気持ちよく暮らせるように、プライバシーを守りながら、すぐに手助けできる安心感がえられる上下階の振動が少ない２世帯住宅を設計しましょう。
今回は音と同じように、新築・リフォームで１階で暮らす方には結構気になる振動についての設計アドバイスです。
２階に子供世帯を設けることが多い二世帯住宅では、どうしても１階に振動が響いてしまいます。
だからといって、神経質になりすぎるのは子供はもちろんお父さんお母さんにもストレスになります。
設計の段階でしっかりと対応して、お互いが気持ちよく暮らせるようにしましょう。
対応策としては、音の問題と同じように 部屋の間取りや生活動線・配管などバランスがとれたプランニングに加えて、防振ゴムの設置設計が効果的です。
防振ゴムとは名前の通り、上の階からの生活音や振動が下の階に伝わるのが少なくなるように作られたゴムで床仕上げ材を張る前に設置します。
※上記の写真は防振ゴムを設置した上に構造用合板を張った住宅設計の事例です。
写真のように梁の上に張るプレート型と、床面の構造用合板の上に張るマット型があります。
住宅の構造体（木造・鉄骨・コンクリートなど）や工法によって使用できるゴムが限られる場合があります。
プレート型の方がゴムの大きさが小さくなるため価格は安く収まりますが、効果はマット型の方が高いです。
プレート型とマット型を併用すれば、より効果が高まります。
費用配分に優先順位をつけて、どのような暮らしと快適性を住宅に求めるのかを住宅設計の段階で見極めることが、「和」のある二世帯の住宅設計には大切です。
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