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高気密高断熱:住宅の断熱性能の大切さ

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心地よい家づくり・注文住宅の中で意外と忘れがちなのが温熱環境です。

住宅での断熱性能を向上させる設計は、暑さ、寒さはもちろん結露やカビ・ダニの発生なども温熱環境に大きく貢献します。

 

部屋ごとの個別暖房では、部屋による温度差が大きく、暖房をしている部屋から温度差のある廊下やトイレ、浴室などに行くとき、冷気でヒヤッとして、ヒートショック(急激な温度変化による血圧上昇等の体に及ぼす影響)を起こしやすくなっています。


しかし、日本は省エネを含む断熱性能が劣っていて、なんと日本の95%の住宅が1999年基準の断熱性能を満たしていないという結果が出ています。


住宅の新築・リフォームのどちらの場合でも、省エネをしっかりと意識することが欠かせません。


そこで大切なのは、温熱環境を一定に保つよう住宅全体の断熱の設計をすることです。

断熱は一部だけしても効果は高まりません。

床・壁・天井に加え、窓の断熱も忘れずに対策しましょう。

 

【外張り断熱の設計実例】

(天井)

 

(外壁)

 

(床)

 

 

下記は、朝日新聞2018年(平成30年)2月13日(火)夕刊によります。

『戸建て住宅を新築する際、間取りをどうするか、キッチンは使いやすいかなど悩むことも多い。予想よりも予算がかかり、省エネルギー性能まで気が回らないこともある。高気密高断熱化を後回しにした結果、住み始めると部屋と廊下の気温差や窓の結露などで困ることも少なくないようだ。

80年基準の部屋は壁の断熱材が薄く、さらに窓のアルミサッシから熱がどんどん逃げていくので、壁際に建つと冷たい風が引き込んでくるように感じた。

リクシルは2015年3月インターネットで30~79歳の3万人に家の悩みを尋ねた。すると、家の新築を考えている時や家を建てた後は光熱費や結露、夏の暑さ、冬の寒さを気にするのに対し、新築を具体的に考え始めた人は浴室やトイレ、台所の使い勝手を気にしているという結果が出た。

リクシルは、「具体的に家を建てるとなったら、限られた予算の中で断熱性能の優先順位が下がるのだろう」と分析する。

同社の試算では、建築面積120平方メートルの戸建て住宅を新築する際、太陽光発電と高断熱設備を導入すると、建設費は導入しない場合に比べて約400万円高くなるという。一方、省エネ性能により金利が優遇される住宅ローン(35年)を使うと返済が少なくなるほか、35年間の光熱費は太陽光発電による売電収入も考慮すると411万円減らせる。長い目で見ると、最初に設備を導入した方が逆に30万円安くなるという。

省エネ性能が高くなれば住宅で消費されるエネルギーの節約につながる。20年には新築住宅について、省エネ基準への適合が義務付けられる。環境省は「家庭部門の温暖化ガスの排出を30年度に13年度比で約4割減らしたい」としており、新築だけでなく既存住宅のリフォームも推奨している。』

 

 ★断熱についての関連記事です。あわせてご覧ください。

    《冬暖かく、夏涼しくすごせる住宅設計》

    《後悔しない住宅設計:内断熱と外断熱の違い》

    《高気密高断熱住宅・省エネ住宅の設計実例とポイント》

 

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