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窓に空気層を設け結露対策・カビ対策を考えた住宅

無二建築設計事務所 大阪の建築家|住宅設計 リフォーム

住宅・マンションの新築・リフォームの設計をお受けします時に、結露やカビの事で意見交換する機会の時、断熱方法についてお話しします。


住まいの快適さを大きく左右する要因の一つである、カビや結露を軽減させるための住宅設計。
前ページの【結露・カビの生じる理由】に続き、カビ・結露を軽減させるための対策を説明します。


◆ 外壁面の窓の結露とカビの軽減

出典:LIXEL

 

 

結露は、空気中の暖かい水蒸気を一杯に含んだ空気が、外部により冷やされた外壁面や窓面に施することで発生します。
このため外気が触れる面と、内気が触れる面において温度が伝達できないような緩衝地帯を設ければよいのです。
・ガラス面では、ガラスとガラスの間に空気層を施した複層ガラス、トリプルガラスを設ける。
・外壁面では、断熱材を設ける。
などを施工して断熱をします。

 

《空気層を設けるには、》
◆ 複層ガラスを設置設計を施す
昨今の新築の住宅用アルミサッシのガラスは、複層ガラスが標準となっています。
これは2枚の板ガラスの間にスペーサーという金属部材で中空層を構成したガラスです。また、更なる高性能サッシとしてトリプルガラスを有する建材もあります。
ただ、高い性能を追い求めれば、住環境の向上に寄与するのでありますが、建築コストが上がることに注意が必要です。


室内側に、二重サッシを設置設計を施す
外壁面のアルミサッシの板ガラスを複層ガラスに交換する事を考えるとき、サッシの構造上できない場合もあります。この場合は、新たに室内側に木枠の開口部に合わせたサッシを設ければ解決を図れます。
これは、断熱効果を求めるだけでなく、騒音対策・防音対策にも寄与貢献することとなるでしょう。

 

ガラスと言っても、透明の単体ガラス(フロートガラス、網入りガラス、強化ガラス、耐熱強化ガラス、合わせガラスなど)だけでなく、複層ガラス(フロートガラス複層ガラス、強化複層ガラス、合わせ複層ガラスなど)、トリプルガラス、防犯ガラス、遮熱にも対応したLow-E複層ガラス(遮熱型)、赤外線カットガラスなどがあり、よりよい住宅環境を求めるのに年々、選択肢が広くなっております。

 

サッシのガラス面だけでなく、サッシの木枠:額縁を取り付けるアルミ型材:アングルピースにも心をおいて下さい。
アルミのアングルピースには、結露が生じます。最近は、メーカーが樹脂製のアングルピースをセットしたサッシを出しているかと思いますのでコストに関わらず選んで頂きたく思います。

 

断熱、遮音・防音、防犯、赤外線カットなどの機能性だけでなく、建築を構成するパーツに合わせた窓ずくりをしてください。

 

障子を設置して、空気層を確保。
室内側に設けるメーカーの二重サッシは断熱性能が期待できますが、大きさと色が限定されます。
この時、断熱性能は下がりますが、中間空気層を設けるのに障子を設置してはいかがでしょうか。

 

 

和風建築でよく使われる「障子」と聞いて、まず思い浮かぶ活用法は縁側と和室の「間仕切り」。


障子紙(和紙)は破れやすく思っていませんか。このことを解消したのが、和紙ような趣ある素材感を持つ建材で「ワーロンシート」。

紙の破れやすいという欠点を補い、和紙の趣を残し樹脂加工し耐久性を高めた建材であります。


障子の組子の構成や、シートの色彩の張り方をアレンジすれば様々な部屋の雰囲気に合わせた空間ずくりの設計に一役を担うこととなるでしょう。

これを外壁面のアルミサッシに沿って設置すれば、無機質の建材に潤いを持たせるだけでなく、柔らかい光を導入・断熱効果の寄与に期待できるものであります。

 

 

住宅・マンションの新築やリフォームで目視で確認できるところは後になっても取り換えることは割合容易でありますが、後で確認できない暮らしの快適性を大きく左右する断熱性能は、後では大変な費用と労力が掛かります。


それ故、建築を構成する要素とともに、構造体と関係の深い断熱性能は平行に考えなければいけません。

 

 


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