家事動線の効率を図るクローゼット
住宅の新築・リフォームにおいて生活動線・家事動線の効率を図るためクローゼットの位置・用途は、住宅設計において貴重な要素の一つ。
住宅・マンションを新築・リフォームのご依頼を受ける際、女性・主婦・子育てを終えた親としての視点からそれぞれのご家庭に寄り添う私たちのアドバイスをご考慮の基、末永く豊かな「人生を送る舞台」を構築して頂ければ幸いであります。
特に主婦・母親は、家庭内で過ごされる時間が多いゆえ、動線の意見交換には時間を割き得ればと思います。
◆ 動線~収納(クローゼット)の繋がり
家族の動線と収納(クローゼット)が上手く繋がっていないと、人の無駄な動きが多くなるだけでなく部屋の整理ができかねない原因ともなります。
脱衣室・洗面・手洗い室・洗濯機置き場などのサニタリー関係の前に設けた大き目のクローゼットを設置すれば、タオル・バスタオルなどのリネン類、下着類をはじめ、四季に及ぶ家族の衣類が収納できます。
家族のそれぞれの個室の押し入れに設けるよりは、動線の簡略化・整理の手間を省くことにつながります。
◆ 空間の広がりと、家事動線の簡略化を図ったクローゼットの設計
住宅内でLDKの中に「中の島」的な存在として配し、その高さは2メートル程度で上部の視界を遮らない空間の広がりを感じ得る構造とします。
日常、必ず一度は行う洗面・入浴・着替えは、衣類収納を住宅の中央に設けることにより、家事動線の簡略化を図ることとなります。
日々使う下着類、タオル関係、四季に対応した衣服などを収納することにより、サニタリールーム・各室の収納部が広く使えることにも繋がります。
普段何気なく使っているクローゼットを、壁側に設けるのではなく、部屋の中央に通路を兼ねた回遊式とすれば空間・動線の効率化を改善でき事となります。デメリットは、多少共用部において無駄なスペース生じる事が欠点となります。
参考 → → → オープンクローゼットがあるマンションリフォームデザイン実例はこちら
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