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費用をおさえた耐震化のポイント

無二建築設計事務所 大阪の建築家|住宅設計 リフォーム

後悔しないために、知っておきたい耐震対策のコツを、新築・リフォームで耐震住宅の設計実績の多い大阪の建築家:無二建築設計事務所がわかりやすく紹介します。


前回の「バランスを考えた耐震対策のコツ」に続き、今回は【費用をおさえた耐震化のポイント】です。


古い木造住宅は地震の揺れに弱いとされていますが、耐震診断をする費用や手間が・・・とお悩みの方に、自分でもできるセルフチェックをレクチャーします。

 

チェックポイント
①1981年5月以前(旧耐震基準)の建物であるか
②重い瓦をのせている
③増改築を繰り返している
④外壁にひび割れがある
⑤床が傾いている
⑥T字やL字など1階平面が複雑な形をしている
⑦1階にガレージや大きな吹き抜けがある、又は上下階の外壁の位置がそ
ろっていない。
⑧木材が腐っている部分やシロアリの被害、雨漏りの跡がある
⑨今までに大きな地震にあったり、床上床下浸水にあった
⑩地盤が悪い(川や池のそばなどや、古い地名の由来など)

できれば、家の間取り図を描いて、壁になっている部分を塗りつぶしてください。

壁の部分が少なかったり、偏っている住宅も要注意です。

 

あわせてかなり昔の住宅基礎では、玉石基礎の住宅がほとんどです。

程度によって異なりますが、①②に両方に当てはまる家で、他にも3項目以上に該当項目があったり、壁のバランスが崩れている場合は、耐震化をお考えください。

 

耐震補強工事

 

とはいえ、住宅の筋交いや合板を追加して壁を補強したり、柱と土台の接合部を金物で補強する耐震補強は、コストが数百万かかるため、子世帯に住宅を引き継ぐ見込みがない高齢世帯などは、補強工事に消極的になりがちです。

費用をかけない耐震化には、前回にお話しした屋根を中心とする建物の軽量化に加え、生活の中心となる部屋だけを強くする【一室補強】【耐震シェルター】という方法があります。

 

【一室補強】

京都大学防災研究所などが開発した壁柱補強工法は、角材を9本連結した「壁柱」というパネルを部屋の四隅に8枚設置する方法で、角材同志は揺れると変形して衝撃を吸収します。

標準費用はおよそ80万円~で、工期も1週間程度らしいとのことです。

詳しくは 京都大学 川瀬教授が発表された、ー壁柱補強工法の勧めー をご覧ください。

 


【耐震シェルター】は、部屋の中に箱形のシェルターをつくる方法で、基礎・意匠上の事は除きおおよそ60万円以~はかかると思います。

大阪市などでは、部分的な耐震補強やシェルターに対する補助もあります。

費用については、時代により大きく変動いたします。

 


大切なのは、少しでも住宅倒壊のリスクを減らし、人命を守ることです。
耐震化ばかりに予算をかけすぎてしまい、防災グッズの整備などその他の対策がおろそかになってしまってはいけません。

耐震化の設計も住宅設計と同じく、それぞれの家族構成やライフスタイル、要望や予算にあわせてバランスよく考える事がポイントです。


「家・住宅」は、日々の生活を守ってくれる、もうひとりの家族です。

 

愛情をかけて、少しでも長持ちさせることができるよう、住宅の基本となる安全を第一に考え、老後もできるだけ自立して最期まで心から安らげる住宅をつくりましょう。

 

大阪の建築家:設計事務所の無二建築設計事務所は、「ハウスドクター」として、家からひびく「声」を大切に、先の人生を長くみすえた「家・住宅」 をプロデュースします。

住宅設計のプロならではの建築家とバランスの取れた地震に強い家・住宅をつくりましょう。

  

これからの安心のために、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

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