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知っておきたい建築の学び

夏涼しく冬暖かい住宅のポイント

無二建築設計事務所 大阪の建築家|住宅設計 リフォーム

毎年、5月~6月ごろから、30度を超える日も続き、これから迎える夏本番の暑さが気になってきます。

新築・リフォームの注文住宅で夏涼しく冬暖かい住宅の設計ポイントを紹介します。

暑さと共に心配になるのが家の中での熱中症や冷暖房費。
家を上手にクールダウンして、エアコンの効きを良くして健康的な暮らしができるように、建築家が住宅設計の観点から 「夏涼しい住宅にするコツ」をお伝えします。

 

夏になると、35度を超える猛暑日も少なくありません。
その暑さの原因となる日射と熱をできるだけ住宅の中に入ってくるのを防ぐことがポイントです。

夏を快適に過ごすための3つのコツをポイントごとに紹介します。

【窓からの日差しを遮る】・【熱の流入をふせぐ断熱対策】・【室内の熱を上手に排熱】

 

【窓からの日差しを遮る】

ー 日射を遮って、熱の流入を防ごう ー

日の当たる部屋や2階が暑くなりがちなのは、開口部(窓)や屋根から熱が入るためです。

屋外から流入する熱の割合は、
・開口部(窓など)73%
・屋根      11%
・外壁       7%
・換気       6%
・床        3% 出典:日本建材・住宅設備産業協会 「省エネ建材で快適な家。健康な家」

つまり、開口部からの熱の流入を抑えることが、夏涼しい住宅にする最大のポイントとなります。

 

★住宅内に入る熱を効果的にシャットするには?

ー窓から入る熱を減らそうー

・窓から入る熱をシャットするには、家の外部でさえぎると効果的です。

窓の外側にすだれやよしず、サンシェードを用いて日射が直接窓や室内に当たらないようにすれば、室内の温度上昇が抑えられます。

 

遮熱性のある素材でできたシェードが販売されていて、日射熱を約80%カットするだけでなく、紫外線も約90%カットできるそうです。もちろん冷房費もカットできますね。


出典:日本ウインドウクロス株式会社

遮熱シェード:日本ウインドウズクロス(株)

 

窓の外にシェードを設置するのが困難な住宅や見た目が気になる方には「遮光スクリーン」はいかがでしょう。

 

単に遮光するだけでなく、シェード自体がハチの巣状のハニカム構造になっていて、窓と部屋の内部に空気層を作ることで、外部からの温度が伝わりにくくなり、冷暖房効果がアップできる商品も発売されています。


出典:Re:HOME

 

遮熱スクリーン:ReHOME

 

各メーカーから色々な素材や効能で売り出されているので、住宅の雰囲気や日射の当たり方、カラーや質感で選んでみてはいかがでしょう。

 

【熱の流入をふせぐ断熱対策】 

空気層を作る目的では、窓を断熱性のあるものに変えたり、内窓を設置するとより効果が期待できます。

夏だけでなく、冬も外気による温度変化が抑えられるため、暖房費の節約だけでなく、体の負担も少なくなります。

 

ー外壁・屋根から入る熱を減らそうー

住宅を新築したり、大規模なリフォームをする場合は、断熱性をアップさせると、家全体の断熱性能が高まります。

 

外壁の断熱性能を高めよう

断熱工法としては、従来の内断熱工法に加え、外張り断熱工法という建築物の構造材全体を断熱材で包み込む施工工法もあります。

 

 詳しくは【内断熱と外張り断熱の違い】をご覧ください。

 

外張り断熱の住宅設計事例

外壁の断熱

 

屋根の断熱性能を高めよう


以前の一般的な住宅は、天井を張る形状が主流でしたので、小屋裏が空気層となり、屋根から直接熱が伝わるのを減らすことができました。
この天井断熱の性能を高めるには、小屋裏直下に断熱材料を敷いて熱の遮断をします。
小屋裏にたまった熱は、換気口から外に逃がします。

最近は室内の空間を大きくして開放感を持たせたり、工期の短縮や工事費の削減を図るため天井を張らない住宅も増えてきました。
屋根組みを見せることで、空間の表情を生み出すこともでき、和洋問わず人気があります。

この小屋裏を持たない形状では、屋根からの熱が直接伝わりやすくなるため屋根断熱が重要となります。
この屋根断熱では、屋根材の選択がポイントで、おすすめはガルバリウム鋼板です。
詳しくは次回の「知っておきたい建築設計の学び」でご紹介します。

 

【室内の熱を上手に排熱】


ー 窓を開けて 空気の流れをつくろう ー

 

窓を開けるタイミング

窓は、外気温が低くなってから開けて風を通しましょう。
通気は外気温が室内の温度より低い場合に効果的で、外が暑いときやじめじめする時には閉めて冷房をするほうが良いと言われています。

夕方に 一日中閉めっぱなしの家に帰った時には、さっと窓を開けて風を通し室内の熱気を逃してから冷房をかけると、冷房の効きが良くなります。

 

通風による自然換気で体感温度を下げよう

人が体感する暑さは温度だけでなく、湿度も大きく影響します。
湿気がこもらないようにするには通風による自然換気が手軽にできて、お勧めです。

夏は南から風が吹くことが多いので、南側と北側の窓を開けると風が流れます。

窓は対角線上に設置すると風が通りやすくなります。高低差をつけるとベストです。

 

エアコンと同時に扇風機を使うと部屋にこもった熱を逃がしたり、冷気をかき混ぜたりすると冷房効果が上がり、省エネになります。

 

風がない時には温度差による流れを利用しましょう。

 

床に近い低い窓から冷気を取り込み、高い窓から熱気を逃すと排熱がスムーズに行えます。

室内より外の温度が低いときに効果的です。

 

通風による自然換気

 

鍵を閉めたまま通気ができる玄関ドアを選ぶと防犯と換気が両立できます。

 

その他にも夏涼しくするアイデアを紹介します。

ー 家の中での発熱を少なくしよう ー


照明をLEDに
照明をLEDに変えると、消費電力を抑えたり、電球の寿命が長くなるだけでなく、電球の発熱がグッと少なくなります。

 


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住まいに求める要素の第一は、安心・安全と共に快適に過ごせる室内環境です。


室内環境についてきちんと対処できている注文住宅は、住み心地を上げるだけでなく、長く暮らせる強さも生み出します。


人だけでなく家計もやさしく包み込んでくれる夏涼しく、冬暖かい住宅設計。

 


大阪の設計事務所・建築家:無二建築設計事務所は夏涼しく冬暖かい、人にも家計にも優しい健やかに暮らせる住宅設計をします。

 

これからの安心のために、どうぞお気軽にご相談ください

 

 

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 設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてから愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けます
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