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高齢者向けリフォームのポイントとバリアフリー対策、設計実例
建築家・設計事務所 大阪|住み慣れた家で安全に暮らす・注文住宅の住宅設計

高齢者の方が、住み慣れた住まいで、安全で快適に暮らせるリフォームのポイント

無二建築設計事務所は、豊富なリフォームの設計実績、福祉住環境コーディネーターの知識に加えて、建築家自身の介護経験をふまえた高齢者向けリフォーム・シニアリフォームの住宅設計を手掛けています

高齢者が快適な暮らしができる住宅設計:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

ご高齢の方には、慣れ親しんだ生活動線を変える事に、とまどいや不便を感じられる場合が多くあります

そのような高齢者の方のお気持ちを優先し、間取りは変えずに、快適性と安全性の向上を図る断熱リフォーム・防犯リフォーム・バリアフリーリフォームの注文住宅の設計ポイントと設計実例を紹介しています。

 

 

 長年住み慣れた住まいの性能は数十年前の基準。少し見直すだけでも快適な居心地になる場合が多いです

数十年前の住まいでは、そろそろ建付けに不具合が出てきたり、そもそも断熱材が不十分であるために隙間風などが入り込み冬は寒い室内であることが多かったりします。断熱効果の改善を行うだけでも身体に優しい居場所が生み出すことができます。

 

 

 ご高齢の方にとって、リフォーム設計・工事期間が長くなると、心身ともに負担が大きくなります

工期と費用を抑える ために、既存の床下地材を撤去せずにバリアフリー対策をするポイントや、天井下地材や既存の内壁・窓を撤去しないで断熱性を高めるリフォームの設計ポイントと設計事例を紹介しています。

 

 

 

【バリアフリー住宅・高齢者住宅の設計実例とポイント】のページでは、生活動線の短縮化・効率化を図った『バリアフリー住宅の設計実例・間取りの実例』や『エリア別の設計ポイント』について実例をあげて説明しています。

バリアフリー対策のキッチン:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

高齢者の心に寄り添ったリフォームの設計・工事を

「バリアフリー」 ・ 「ユニバーサルデザイン」 と言葉は違いますが、共通するポリシーは「目配り・気配り・心配り」

建築家は、ご高齢の方が楽しく、豊かに過ごされる人生の舞台づくりに寄り添えることを喜びに、
「心を配った」家の設計を行います

よかれと思った「劇的な間取り変更」はバリアになることもあります

高齢者の心に寄り添って:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

リフォーム会社に高齢者向けリフォームの相談をされた際に、すぐさま『 間取りの変更の提案 』を受けたとのお話を聞きました。しかし、お住みになるご本人は、本当にそれをご要望されていたのでしょうか。

他の人には動きづらい動線や間取りでも、ご本人にとっては住み慣れた間取りは変えたくない場合もあります。特に高齢者の方には新しい動線にする事に、とまどいや不安を感じられる事が多々あります。

高齢者の方にとっての一番の願いは、できるだけ自分の足で家の中を移動でき、なるべく自分だけでトイレや入浴など身の回りの事がしやすいように住まいの環境を整え、心身の健康を維持する事だと思います。

誰のためのリフォーム? 

無二建築設計事務所は、お客様との対話を大切に、住まれる方の心身の負担が少なくなるリフォームの提案を心がけています

注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

 高齢者向けリフォームといっても、高齢者中心のお住まいか、二世帯でのお住まいかによって、リフォームの主旨が大きく異なります。

二世帯住宅であれば、介護や双方の関わり方を中心に、子世帯の住まいの充実や長期の住宅活用を見越して計画する必要も出てくるでしょう。

高齢者中心の場合は安全面や快適性の向上を中心にした方が、リフォーム後の生活が受け入れやすく、満足度が上がる場合が多くあります。

高齢者対応のバリアフリー住宅の住宅設計:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

別居の親の住宅をリフォーム

無二建築設計事務所:建築家では高齢者向けリフォームをお考えのご本人だけでなく、

親御様の身を案じたお子様方からのご依頼を受ける事が多くあります

高齢者向けリフォーム

 最近は別居の親の住宅をリフォームしたいとのご相談が増えています。離れているからこそ心配な点が出てきたり、今はまだ元気でも今後の不安を解消したいとの思いで、シニアリフォームを検討されています。

そこで問題となるのが、リフォームの範囲。

同居や引き継いで住む予定がある住宅は、リフォーム後の長期活用が見込めますが、その予定が無い場合は、費用対効果が懸念されます。

 別居の親の住宅を高齢者向けリフォームする時の設計ポイント

 ・バリアフリー化のリフォームが最優先事項

 ・段差などの目に見えるものだけでなく、温熱環境のバリアフリーも大切
 ・費用と工期を抑えるために、解体工事はできるだけ減らして、既存の床や壁・窓などを活かしましょう。

 

 当ページにて、設計実例をあげながら説明しています。

 親名義の住宅を子が資金を出してリフォームする場合、同居・別居に関わらず、思わぬ税金がかかる場合があります

    当事務所では提携の税理士事務所を紹介していますので、前もってご相談されることをお勧めします。

 


高齢者が快適な暮らしができる住宅設計:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

断熱リフォーム(夏涼しく・冬暖かい住まいへの設計提案)

高齢者向けリフォームでは、断熱性能の向上を図る事も大切ですが、心身の負担を軽くするために工期を短くする事も大切です。

当ページでは、【既存の床下地材・天井下地材や既存の内壁を撤去せずに、断熱性を高める方法について説明しています。

 

 

床|バリアフリー対策、断熱材

床を支える基礎部分(床束・大引き・根太・合板)は既存利用します。
床下地材はそのまま として、表面を覆う既存のカーペット・畳を撤去して、下地材の水平レベル調整するとともに断熱材を設置した上でフローリングを敷き、バリアフリーの床を構築いたします。この時、ご予算に余裕があればフローリングに組み込まれた電気式床暖房を導入いたします。

 

外壁の室内面|断熱ボード

既存の外壁の室内面に、断熱材(スタイロフォーム)と石膏ボード・珪酸カルシウム板・コンパネなどの 複合板 であるスタイロパネル(ダウ化工株式会社 商品名)を貼ります。 ただし、内壁面で不陸・凹凸が生じているので木製胴縁(厚さ18mm~)を以って下地調整を行い、その上に壁紙:クロス・タイル・キッチンパネルなどの仕上げ材を張ります。 

 

 長所 は、既存の外壁を取り壊さないので、解体費の低減・工期の短縮化 が図れます。⇒ 工事費の低減 につながります。


 短所 は、既存の外壁の室内側に新設の内壁を張るので、室内側に片面で【横胴縁(厚さ18mm~)】+【断熱材:スタイ
                  ロフォーム+石膏ボード(37.5mm)】の分として約60mmの厚みが出ます。
                  その分だけ 部屋の面積 が小さくなります。

スタイロパネル:断熱複合版(ダウ化工㈱)
スタイロパネルシリーズは、ベニヤや石膏ボードなど建築に必要な資材とスタイロフォームを貼り合わせた二次加工品です。

下記写真がサンプルです。

《 スタイロフォームと石膏ボードの複合版 》

 

スタイロフォームと石膏ボードの複合版:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

《 既存内壁の上に、スタイロパネルを設置 》

 

既存内壁の上に、スタイロパネルを設置:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

天井|断熱材

旧の天井下地はそのままとし、天井裏に断熱材を組み込み天井表面にはクロス等を張ります。

開口部(窓)|室内側:二重サッシ

 

外気が接する窓と室内側の窓の間に空気層を設ける事で断熱性を高めます。既存のアルミサッシの室内側に内窓を設置すると費用や工期を抑えて開口部の断熱リフォームが出来るだけでなく、古くなったサッシの枠を隠すことができます。

寝室:二重サッシを閉めている状態

 

内窓を設置して断熱性を向上:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

寝室:二重サッシを開けている状態

 

二重サッシで外気の伝わりを防ぐ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

室内側の二重サッシを開けている状態

 

室内側の二重サッシを開けている状態:高気密高断熱住宅:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

寝室:二重サッシを開けている状態

 

外壁アルミサッシ~室内側の二重サッシの下側レール:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

防犯リフォーム

既存のサッシに組み込まれているガラスを防犯ガラスに取り換えると防犯性が高まります。

 

防犯ガラスには2枚のガラスの間に、強靭で厚い中間膜や特殊な板(ポリカーボネード板)をはさみこんでいますので、ドライバーによる「こじ破り」、バールなどによる「打ち破り」に高い抵抗力を発揮します。

 

各社防犯ガラスには、防犯ガラス認定のシール(CPマーク)が貼られているので、空き巣などの窓破りの被害を抑止することが出来ます。

 

防犯ガラス:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

 

防犯ガラスのシール:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

 

バリアフリー リフォーム

手すりの設置設計

玄関などの段差の大きい箇所や、トイレ・浴室など狭いスペースで立ち上がったり座ったりと体勢を変えないといけない場所では、手すりを設置して、身体を支える事ができるようにします。

手すりをつける際には、つかまりやすく、力をかけやすい位置に、握りやすい形状で設置する事が大切です。

また、手すりの設置にあたっては、しっかりと壁の下地工事を行い、丈夫な手すりを設置しましょう。

 

 

よく行き来する廊下の手すり:バリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所
トイレ~玄関降り口まで続く手すり:バリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

よく行き来する壁には、身長にあった手すりを:バリアフリー対策の設計配慮

よく行き来する壁には、身長にあった手すりを:バリアフリー住宅:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

高齢者の方に優しい腰掛・手すりのある浴室・トイレ設計

高齢者の方に優しい腰掛・手すりのある浴室設計

トイレの建具(引き戸)を開けた状態 

バリアフリーのトイレ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

便座が開き、手すり(右側)を下す

バリアフリーのトイレ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

手すり付ひじ置きカウンター + 手洗い器

バリアフリーのトイレ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

L型手すり

バリアフリーのトイレ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

段差を軽減する為の設計考慮

毎日過ごす家は、安心・安全に暮らせるようにしたいものです。 しかし、住宅内での事故は意外と多いのが実情です。
住宅内で段差が大きいのが玄関。 特に、築年数の古い住宅の玄関は、上がり框が高い傾向にあります。


昇り降りしやすい高さになるようにリフォームの時に 式台 などを設置して、段差の軽減を図ります。
この際、一段当たりの高さ(蹴上げ)は、玄関ホールの床仕上がりの状態により異なりますが、約18cm以下が理想と考えます。

 

 玄関ホールに上がる高い段差を解消するために新設した式台 

 

玄関の高い上がり框に設けた式台:バリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

式台と手すりバーで上がり降りしやすく

 

玄関の高い上がり框に設けた式台:バリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

急激な温度変化が懸念される部屋のヒートショック対策

ヒートショック。

家庭において入浴時に多く急激な寒暖差により、

心筋梗塞などを引き起こします。

特に65歳以上の高齢者に顕著です。

これらが懸念される部屋として、

玄関ホールや廊下、洗面脱衣室が挙げられます。

 

そのような部屋や廊下にも温度差を感じさせない対策として、

床暖房やその他の暖房機器設備の活用があります。

長い時間滞在しないと思っていても、

高齢者の住まいを考えると備えておくのも一考です。

 

気象予測情報にもとづく家の中での

ヒートショックのリスクの目安は、

一般財団法人日本気象協会による

「ヒートショック予報」というサイトがあります。

毎日更新され、各地域ごとに

「油断禁物」「注意」「警戒」の

3段階で示されています。

ちょっと冷え込むなと感じられたときは、

このようなサイトをご参考に。

 

一般財団法人日本気象協会「ヒートショック予報」

 

https://tenki.jp/heatshock/

 

高齢者向けリフォーム:洗面脱衣室に暖房器具:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

建具のリフォーム

 

 建具は開き戸よりも引き戸の方が身体の動きが小さくて済むので、高齢者や身体の不自由な方にも使いやすく、また車いすでの生活になった場合でも通路が広く取れます。

 

また高齢になると指先の力が弱まるため、つまむ、まわすなどの作業が難しくなります。

 

握力が弱くても掴みやすいように、軽い力で開くことができる大きめの取っ手(ハンドル・掘り込み引手など)をつけると、スムーズに開閉ができます。

 

高齢者向けリフォーム:建具:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

建具のバリアフリーリフォームをする際に、床の段差解消も図りましょう

つまづきの原因となる敷居は極力小さくし、ハンガードア(上吊りタイプ)の設置設計を施すと、床のバリアフリー化が図れます

高齢者向けリフォーム・シニアリフォームの場合、フローリングの種類は今後の介護の事を考えて選ぶ事が大切です。無垢材は自然素材ならではの風合いや温かみがありますが、傷がつきやすく、収縮がおこりやすiいため隙間や割れが生じやすい素材です。

 

また、コルクタイルは表面に目に見えない細かな気泡があります。この気泡により適度な弾力性がある反面、無垢材と同じく、隙間などに水などがしみこみやすいというデメリットが生じます。

 

合板フローリングは、その点 表面が平滑で掃除がしやすいですが、足触りがかたく冷たいというデメリットもあります。

 

何を優先するかをきちんと見極めて素材を選びましょう。

 

 

床暖房について

暖房は、バリアフリー住宅として床暖房をお勧めいたします

頭寒足熱のほんわかとした柔らかい暖かさを得れ、設置に必要なスペースが不要となりますので部屋を広く使える設計が可能

ファンヒーター・ストーブなどのような暖房器具を置くとその面積が必要となり、器具の倒壊、けつまづいたりして不慮の事故が想定されます。燃焼装置がないのでメンテナンスが不要であり密閉された部屋の空気も汚すことなく、臭い・燃焼音がないので家族みんなが快適に暮らせます。


床暖房は、限られたスペースを極力有効に活かすことができます。また、床暖房には、温水式と電気式があります。
費用・設置条件を考えると電気式床暖房の方が良いと思いますが、欠点は電気料金が上がる事です。

 

部屋を明るく

ランマや透光性のある建具を利用して、光を取り込む:バリアフリー対策を施した住宅設計

白系のクロスと透光性のある建具を利用して、部屋を明るくしたバリアフリー住宅とした住宅設計

白系のクロスと透光性のある建具を利用して、部屋を明るく:バリアフリー住宅:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

年を取ると視界が暗くなるため、部屋を明るくするようにしましょう。

窓からの陽射しが奥の部屋まで届くように、ランマを設けたり、透光性のある建具を用いると、昼間なら照明をつけなくても過ごすことができます。

また、壁や天井のクロスを白系にすると、明るく見えるだけでなく、広がりも感じられます。

 

下記の写真のリフォーム設計実例では、玄関からキッチンにつながる引き戸を光を通す乳半色のドアにすることで、玄関に明るさをもたらすだけでなく、閉塞性も和らげています。

 

 

明るさの上に、玄関土間と玄関ホールの段差を少なくし出入りの肉体的負担の軽減し安全の確保を図る住宅設計

明るさの上に、玄関土間と玄関ホールの段差を少なくし出入りの肉体的負担の軽減:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

高齢者の住み心地と介助のしやすさを両立した床素材選定の提案<新建材の採用>

バリアフリーに適した新建材の提案

自然素材に囲まれた住まいは心身共に気持ちのよいものです。
そうはいってもできない場合もあります。

 

高齢者住宅や介護が必要な住まいの場合です。

 

車椅子での移動のスムーズさタイヤによるヒールマークのような汚れ対策、
食べこぼしや排泄などさまざまな汚れや匂いの対策をしなければなりません。
無垢のフローリングであれば、掃除などの手間など大変になり、
介助者のストレスがたまっていく一方です。

 

このような場合は、新建材で目地などはない塩ビシートを提案しています。
塩ビシートは、素材どうしの継ぎ目をなくすことができ、
床面や目地の汚れを簡単に拭き取ることができ、清潔さを保つことができ快適です。

 

現在では無機質な素材感ではなく本物と遜色ない再現性があり
フローリング柄などのバリエーションも豊かなので
理想に近いインテリア空間を作り出すことができます。
介護の効率化はもちろん、介護する側・される側の快適に住まう本質に
迫ることができる様になりました。

 

そして、介護が必要でなくなったときに
次に住まう人がフローリング材を採用したいということであれば、
床の下地材の施工などに工夫を施しておくと実現できます。

 

建築家の提案だからといって是が非でも自然素材にこだわっているわけではありません。
もちろん、無垢フローリングを採用したバリアフリー住宅もございます。
お客さまとの対話の上、住まい手のためになる提案をして決定しています。

 

 

設計実績例 : 安全で快適に暮らせる高齢者向けバリアフリー住宅のリフォーム

 

 

高齢者向け住宅のリフォーム:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

◆データ

構造・階数

(工事範囲)

木造在来工法2階建て

(1階部分:内装のリフォーム)

工事種別 高齢者向けリフォーム(バリアフリー対策)
用途 住宅
工事床面積 1階部分:約63.0㎡ (19.1坪)
床暖房 電気式床暖房
特殊建材

外部側:アルミサッシには、防犯ガラス

室内側:複層ガラスの二重サッシ

内装材:

 ・磁石がつく石膏ボード

  (吉野石膏:タイガーFeボード)

 ・調湿ボード(ブレースボード)

  • 食堂
  • IHクッキングヒーターを導入したキッチン
  • 明るく・清潔感あふれる化粧・洗面脱衣室
  • 寝室
  • 寝室
  • 玄関ホール
  • 高齢者の安全に配慮したバリアフリー対策
  • 浴室

 ご依頼の過程・コンセプト

明石海峡大橋を眼下に望む丘の上、閑静な住宅地に建つ築年数が約30~40年の木造住宅の高齢者向けリフォーム

娘さまより、お一人住まいのお母さま(84歳)の身の上を案じて、安全・快適に暮らせるバリアフリーリフォームしたいとのご依頼のプロジェクト

お母さまの『 現状の暮らしぶりのヒアリングと観察 』をさせて頂いたうえで、これからの住宅の活用や費用対効果をふまえて、バリアフリーと断熱対策・防犯対策を中心に高齢者向けリフォームの計画をしました。

 

 

日頃の生活動線や習慣を変えずに安全性と快適性を図る提案の基、間取りはそのままにバリアフリーの下記設計を施す

 

 ・断熱材・調湿建材・床暖房やベースボードヒーターの設置による生活空間全体の温熱環境の向上
 ・浴室・トイレ・洗面台も使いやすく手入れのしやすい商品に一新
 ・自然の光や内装材の一新による明るい空間づくりの提案
 ・手すりの設置や床の段差解消を図ったバリアフリー化
 ・防犯ガラスへの取り換えなどの防犯対策

⇒ ⇒ ⇒  『 お客様の声 』 のページはこちらへ。

「 謝 意 」 を頂く

★ お客様から工務店への感謝のお言葉
住みながらのリフォームの為、『 母親の身を案じたきめ細かい対応、有難うございました。 』で工務店の皆様方が作業を進めて頂いたことに、娘様より謝意のお言葉を頂きました。また、お引渡し後に、お二人から笑顔でお見送り頂きました事に感謝申し上げます。

★ お客様から当設計事務所へのメール
『 リフォームはこの暑い夏に間に合い、思いがけず助かりました。二重窓のおかげでエアコンの効きが良いですし、暑さもかなり遮られて熱中症にならずにすんだように思います。リフォーム後は、母親の体調が安定した様に思えます。』

寝室

壁面:調湿ボード(室内の湿気を吸収・放出)を設置設計を施す

壁面:調湿ボード(室内の湿気を吸収・放出します)を設置:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

外光を取り込み、白色系の内装材でコーディネートして明るくなった寝室。 建具の取っ手は、大きいハンドルで開けやすく

リフォーム後の外光を取り込んで明るくなった寝室:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

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リフォーム前の寝室



ー リフォーム前 -

 

 

暗いイメージの寝室

壁・窓・床に断熱リフォーム設計を施し、外気温度の伝わりを少なくして快適な住宅に

リフォーム後の外光を取り込んで明るくなった食堂:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

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リフォーム前の食堂



ー リフォーム前 -

 

 

寒かった寝室

ダイニングキッチンのバリアフリー設計を施す

ダイニングキッチンの一番のお悩みだった【 冬の底冷えの対策 】と、【 キッチンの整備 】を中心にリフォーム設計を施す


▶ 外壁の室内側の壁や床に【 断熱材 】を施すとともに、【 内窓 】の設置、隙間風が入り込んでいた部分の対処を行いました。
断熱リフォームをすることで、冬の寒さ対策だけでなく、夏場の冷房も効きやすくなり熱中症対策や省エネにもなります。

▶ ダイニングテーブル周りは食事の時だけでなく、くつろいだりテレビを見るなど生活の中心であるとお聞きして、【 床暖房 】を設置して足元を暖かくして過ごせるようにしました。

▶ 壁や床は表面材の撤去にとどめて、下地材などを活かして断熱材を施工することで、費用と工期を抑えています。ご高齢の方には、工期が長くなると、その分心身への負担が大きくなりますので、全体のバランスを考慮したリフォームを計画しました。

▶ キッチンには火の気がなく安心・安全なIHヒーターを組み込んだシステムキッチンを設置。使い勝手は今までと同じ動作で行えるようにプランニングし、商品を選定をする事で、リフォーム後のとまどいを軽減しています。

四方より外光を取り込んだ設計で明るくなったダイニングキッチン

リフォーム後の外光を取り込んで明るくなった食堂:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

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リフォーム前の食堂



ー リフォーム前 -

 

 

暗いイメージの食堂

IHヒーターを組み込んだシステムキッチンを設置して安全に、使いやすくしたバリアフリー住宅へのリフォーム設計

調理機は、火の気のない電化厨房のIHヒーター:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

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リフォーム前のキッチン



ー リフォーム前 -

 

 

暗く火災の心配があるキッチン

壁の活用:磁石がつく石膏ボードで使いやすく安全に

 

▶ メモ用紙・介護予定表などを壁に無作為に貼られていましたので、見やすく整理できるように壁の一部に掲示板スペースを確保。

 

掲示板の材質は安全性を考慮して、磁石がつく石膏ボード( 右写真の )を提案。

 

画鋲を使わないので壁に穴傷ができず、針先でケガをする心配がないので、高齢者の方にも安心です。

 

カレンダーや、小袋類の多少重たいものは、ピクチャーレール( 右写真の )のフックに吊り下げられるようにしています。

 

 

 

壁に磁石がつく建材=磁石がくっつく石膏ボード:高齢者に対して安全・安心なバリアフリー建材

玄関の安全対策

 

上がり框が高く、昇り降りしにくかった玄関には、式台と手すりを設けて身体の負担を軽減しました。

 

あわせてベースボードヒーターを設置して、あたたかい室内から廊下に出た時にヒヤッとしないようにしています。

 

ヒートショック対策は忘れがちなポイントですが、急激な室温の変化は身体に大きな負荷を与えます。

温熱環境のバリアフリーも大切です。

 

 

 

玄関のバリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

廊下の安全対策・バリアフリー設計を施す

廊下に動作に合わせた手すりを設置

通路には身体に合わせた手すりを設ける:バリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

敷居の段差 を解消してバリアフリー対策設計を施す

つまづきの原因となる敷居は埋め込み型にしたり、解消して平滑にしたリフォーム設計を施す

Before ⇒ ⇒ ⇒

リフォーム前の状態

After

リフォーム後の状態(バリアフリー住宅)

Before ⇒ ⇒ ⇒

リフォーム前の状態

After

リフォーム後の状態(バリアフリー住宅)

ベースボードヒーターでバリアフリー対策としてヒートショックを防止

 

 

【 ベースボードヒーター(右写真の中央右)】

 

冬の寒い時、トイレや脱衣室での着替えはヒートショックを起こす原因となります。廊下・脱衣室・トイレに足元付近を温めるベースボードヒーターを設置して温熱面でのバリアフリー対策を施します。

 

ベースボードヒーターは、故障時や取り換えなどのメンテナンスの軽減を見越して、壁に埋め込まずに、邪魔にならない場所に取り付けました。

 

ベースボードヒーターを設置してバリアフリー対策:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

【 断熱リフォーム+調湿建材の活用 】で寝室を快適に

【 寝室の冷えと湿気にお悩み 】との事でしたので、【 断熱リフォーム+調湿ボードの活用 】をご提設計案しました

 

▶ 外壁内側に断熱材(スタイロボード)を施すと共に、既存の窓に内窓を設ける事で外気の温度が直接室内に伝わる事を軽減。

▶ 既存の内壁には室内の湿度を適度にコントロールし、結露の発生やカビ・ダニの増殖を抑える調湿建材を張りました。

▶ 床は既存の下地材の水平レベルを調整した上で、断熱材を設置しフローリングを敷く事で、断熱性を高めると共にバリアフリー化も図りました。


【断熱リフォーム+調湿建材の活用】で、快適な室内環境を生み出すだけでなく、省エネ効果も高めています。

夏期・梅雨期の湿度上昇による蒸し暑さを抑制するので、熱帯夜などのエアコンの使用を軽減し省エネ効果が期待できます。
(調湿建材・ブレースボード:新東北化学工業HPより)

断熱リフォーム: 壁 の断熱設計

既存の外壁の室内側の壁に断熱ボードを張って外気温の伝導を抑える事で、身体の負担の軽減・省エネ・結露防止を図ります

《 スタイロフォームと石膏ボードの複合版 》

 

スタイロフォームと石膏ボードの複合版:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

《 既存内壁の上にスタイロパネルを設置》

 

既存内壁の上に、スタイロパネルを設置:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

断熱リフォーム: 窓 の断熱設計

既存サッシの内側に内窓を設けて空気層を作り、外気温が直接室内に伝わる事を軽減します。あわせて既存サッシのガラスを防犯ガラスに変えて、防犯対策も図っています。さらに内窓を設ける事で古いサッシを隠して、リフォーム後の室内との調和も図ります。

 

キッチン前:二重サッシを閉めている状態

 

内窓を設置して断熱性を向上:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

キッチン前:二重サッシを開けている状態

 

二重サッシで外気の伝わりを防ぐ:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

コンセント : 身体に合わせた高さに設置設計して使いやすく

通常コンセントは床より約15cmですが、身体に合わせて利用しやすい高さ(約30cm~約60cm位)に設けると掃除機などの使用時に腰をかがめなくて済みます。

内部廊下の身体に合わせたコンセントの高さ:バリアフリー対策

 

内部廊下の身体に合わせたコンセントの高さ:バリアフリー対策

 



リフォーム・リノベーション前のプラン → リフォーム・リノベーション完了後のプラン

ご高齢の方がお住いのリフォームの慣れ親しんだ生活動線を変える設計では、とまどいや、不便を感じられる場合が多いです

間取りは変えずに、室内環境を快適にするために、断熱リフォーム・防犯リフォーム・バリアフリーリフォームをはじめ、キッチン・トイレ・浴室の設備変更、調湿作用のあるボードの設置、クロス張替等の設計を施し、快適性と安全性の向上を図ります

・断熱リフォーム    :外壁の内側の壁・床・天井への断熱材の施工や二重サッシの設置による断熱性の向上

 

・防犯リフォーム    :単体ガラスから防犯ガラスへの変更

 

・バリアフリーリフォーム:建具の変更と床の段差解消、玄関の段差軽減

 

 

完成時のイメージを確認します

キッチン(完成予想図):注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

キッチン方向
キッチン(完成予想図):注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

ダイニング方向
寝室(完成予想図):注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所

寝室

 

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