建築家・設計事務所 大阪｜家づくり・注文住宅の住宅設計
リフォームの基礎知識と設計実例
工務店さんだけでもできる「住宅リフォーム」に設計事務所が携わる理由
どんなときに「リフォーム」を考えましたか？
暮らしの基盤となる住まい。暮らしていると古くなったり、壊れてきたり、
またライフスタイルが変わってきたりと住まいに変化を求めたくなります。
そのときに思いつくのは「リフォーム・リノベーション」
そして、部分的に行うのか、思い切って全体を行うか。
古いものを新しく取替えると気分は晴れやかになりますね。
それによって、どんな生活の変化が訪れるでしょうか？
私たち設計事務所にもリフォームに関して十人十色の相談を伺うことがあります。
その内容を携わった事例を中心にお伝えします。
最後のまとめでは、「工務店さんだけでも技術的にできる住宅リフォームに設計事務所が携わる理由」をつづっています。
さて、何から始めますか？
INDEX （ ▶ をクリックすると、それぞれのコンセプトの説明をご覧いただけます。）
▶ 災害に強い 家・住宅にリフォーム － 地震や自然災害にそなえて ー
▶ 安心して住める家・住宅にリフォーム － バリアフリー ー
▶ 健康に過ごせる家・住宅にリフォーム － 人と環境にやさしく住むために －
▶ メンテナンスが軽減できる家・住宅へリフォーム － 手間をかけずに美しく －
リフォームで手に入れた「新しさ」のある暮らし｜リフォーム事例からみるリフォームの考え方
● リフォーム事例｜高齢者対応のバリアフリー住宅
写真スタジオを木質感が安らぎを誘うバリアフリー対策を施す空間に
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リフォーム前の状態（食堂～出入り口）
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リフォーム前の状態（キッチン）
● リフォーム事例｜バリアフリー住宅のスケルトンリフォーム
キッチンを仏間室にリフォーム ： 静粛感が極まる空間となるように、壁は落ち着いた色調の土佐和紙張りを施す
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リフォーム前の状態（食堂～出入り口）
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リフォーム前の状態（キッチン）
よくあるリフォームの目的・発端
住まい方も人生も十人十色、リフォームの目的やタイミングも同じくです。
これまでの相談や事例にみるリフォームの目的やタイミング・発端の一例です。
ひとつの参考になると思いますので、ご一読ください。
あなたに近い考え方はありますか？
① 快適な生活が送れる家・住宅へのリフォーム
家族構成・暮らし方の動線の変化など変わりゆくライフスタイルに対応するためのリフォームです。
増改築や間取りを変更することによって、より暮らしやすい住まいにすることができます。
将来を見すえたリフォームのチェック項目
時とともに、暮らし方は移り変わります
リフォームの設計を考える時こそ、安全に快適に過ごせる、老後にバリアフリーをふまえた将来の為の家・住宅を考えて下さい
【 チェックポイント 】
① 地震や台風などの自然災害に強いか。
② 家族がそれぞれ居心地よく暮らせるか。
③ メンテナンスが苦にならず行き届くか。
④ 日常の動作が安全に疲れにくく行えるか。
⑤ 四季の移ろいと共に気持ちよく過ごせるか。
安全に安らかにすごせるために、中浦建築事務所は、住宅の基本を第一に、自立した生活をめざした家・住宅づくりの設計をします。
災害に強い 家・住宅にリフォーム － 地震などの自然災害にそなえて ー
地震国：日本に住む私たちにとって、住宅の安全で特に気になるのは「地震」に対する耐震性です。
今お住まいの家/住宅が、地震に強いとされる耐震性がある設計の施された造りであるか、簡単にチェックできる方法。
ー 壁の配置でセルフチェック ー
確認申請書などの家の平面図をコピーして、１階の壁を黒く塗りつぶしてみましょう。
黒い部分が、全体にバランスよくある家は、一安心の可能性が高い。
一部が白っぽかったり、真っ白など不均衡があったら要注意かも？。
特に木造住宅で、法改正前の昭和５６年以前に建てられた住宅は耐震的に不安な要素が多くみられます。できる限りの耐震補強をおすすめします。
壁のバランスが良くても、地盤や基礎の状態など、さまざまな要素により、思いのほか地震に弱い建物が多くあります。
右写真はリフォーム工事の際、既存の建物に筋交いの不足を確認、新しく筋交い（白色部分）を設置しました。
災害は地震だけではありません。火事・台風などの災害対策を含め、防犯性のある住宅で家族の安全を図りましょう。
地震に強い家・耐震住宅について もっと詳しくお知りになりたい方は下記もご覧ください
安心して住める家・住宅にリフォーム － 浴室・トイレ・階段のバリアフリー ー
ー 真の自立を目指した住宅設計 ー
家・住宅内でのバリアフリーの究極の目的は、自立して安全に過ごせ暮らせる住宅設計・介護を受けられる方が気持ちよく
介護がしやすい住宅、車いすで過ごしやすい家である事はもちろん、老いてもできるだけ長く自立した生活が送れるように、日々の暮らしの中での自然な動線・運動で足腰の老化をふせぎ、脳を活性化させましょう。
浴室 ：高齢者の方に優しい腰掛・手すりのあるバリアフリー対策を施した注文住宅
手すりをもって、一度腰かけてバスタブへ出入りが出来るようにすれば、安心とともに体の負担も少なくなります
洗い場も滑り止めのマットなどを敷けば、より安全です
浴室 ：家族の中で介護を受けられる方がおられる、将来の高齢化に対するバリアフリー対策を施す、・・・注文住宅の設計
車いす状態で入室できる浴室スペース：バリアフリー対策の設備｜介護設備・シャワードバス（写真右側）など
シャワード・バス＝ストレートタイプ（LIXILより）
シャワード・バスの使用状況（LIXILより）
トイレ ：トイレこそ、頻繁に使うようになる時のことを考えたバリアフリー対策設計を
掃除がしやすく、ほどよい明るさで深夜にまぶしさを感じにくい、バリアフリー住宅のトイレ
トイレの建具（引き戸）を開けた状態
便座が開き、手すり（右側）を下ろす
階段 ：高齢者の方に優しいバリアフリー対策を考えた１段の高さが低い階段｜バリアフリー住宅設計
階段の壁には、握りやすい手すりをつけて、ゆるやかな段差で、踏面も広めにとれば、安心に上り下りできます
階段の勾配は緩やかにし、一気に転落を防止させる踊り場。又、夜間に足元を照らすフットライトを設置したバリアフリー住宅
高齢者に安全・やさしいバリアフリー対策設計を施した階段
（階段１段の高さは、約１８ｃｍ以下とする）
ー 体の負担の少ないコンパクトな住宅設計 －
これからの暮らしや身体に応じて部屋数や延べ床面積を減らし、コンパクトな住宅にするリフォームが、シニア世代の方に好評を頂いています。バリアフリーや断熱性の向上、生活動線の短縮化等を含めたリフォームをする事で住宅の快適性と利便性を高めます。
★ 多数の部屋を最低限必要な部屋に縮小。
同じ床面積でも部屋数を減らして一室当たりの床面積を増やしたり、動線の簡略化を図る事で、安心・安全な生活が送れます。
★ 平面空間の有効活用
空いた平面空間を活用することで、新たな付加価値を付けることができます。
★ メンテナンスの負担軽減
使用していない部屋の掃除などのメンテナンスが不要となる為、肉体面・精神面のストレスがなくなります。
健康に過ごせる家・住宅にリフォーム － 人と環境にやさしく住むために －
家・住宅の基本性能の一つ「安らかに過ごす」とは、安全に健康に過ごせる事。
新築であれば、自然素材・天然素材を使用した健康住宅や、住宅内の温度や湿度が外の気温に影響を受けにくい高気密・高断熱住宅など、設計時点から検討する事ができますが、リフォーム・リノベーションでは、なかなか新築同様の性能を満たすことは困難な場合が多くあります。
そこで、リフォーム・リノベーションでできる健康に過ごせる家づくり・住宅設計のポイントを紹介します。
カビ・結露を抑制
湿気対策がきちんとできている住宅設計は、住み心地を上げるだけでなく、長く暮らせる強さも生み出します
結露が進むとカビが増殖します。カビは人体の肺の中に入り、アレルギーの原因になるなど悪影響を及ぼします。
また、建物にも良くありません。
結露対策には、まず換気をして空気を流れをつくる事が第一ですが、窓の状態などで思うようにいかない場合は、調湿効果のある素材を選び、クロスや内装のリフォームをすると効果的です。
－ 調湿素材（自然素材・天然素材） ー
・無垢材・しっくい・珪藻土などの自然素材・天然素材
・調湿タイル・調湿ボード・・・調湿・吸着機能に優れ、結露・シックハウス・カビなどを抑えます
最近では、調湿タイルを洗面所等の水回りのほか、デザインの多様性を活かしてリビングのアクセントとして使用する事も増えてきています。
和室｜湿気の調湿性の高い素材：和紙を使用した住宅設計 ①
和室｜湿気の調湿性の高い素材：和紙を使用した住宅設計 ②
ダイニングキッチン～リビング｜湿気の調湿性の高い素材：和紙を使用した住宅設計 ③
和室｜湿気の調湿性の高い素材：珪藻土を使用した住宅設計
寝室｜壁面に調湿性の高い建材＝調湿ボード（右の白い壁）を設置設計（建具の取っ手は、高齢者対応バリアフリー型）
洗面・脱衣室｜湿気が生じやすいの壁面のスイッチ・コントローラー周りの建材：調湿タイルで湿気を吸収する
洗面・脱衣室｜壁面に、湿気を吸収するタイル（ベージュ色）を張った住宅設計
温熱環境の改善リフォーム（ヒートショックを軽減するバリアフリー住宅）
室内・リビングなどと、廊下・浴室・トイレ・洗面脱衣所などとの温度差が急激な変化があると、特に冬場は、ヒートショックが起き、脳や心臓にダメージを引き起こす場合があります。
脱衣室・洗面所は、簡易な暖房器具を置いたり、浴室には後付の浴室暖房機などを設置して、予め暖めておく事をお勧めします。
トイレに設置する簡易な温風暖房機などもバリアフリー対策をとして発売されています。
浴室｜自宅介護を受けられる方・高齢者には、暖房機（写真：左上）を施しバリアフリー対策の設計
洗面脱衣室｜ヒートショック予防のため暖房機（写真：左上）を施す設計
トイレ｜高齢者の方がヒートショックの危険を軽減する為の、壁面埋め込みの暖房機
断熱リフォーム（二重サッシ・カーテンなど）
断熱性の低いシングルガラスの窓には内窓をつけて空気層を作ったり、厚手のカーテンを掛けるだけでも外気の伝わりを少なくする事ができるため、ある程度の断熱効果が期待できます。
数十年前に建てられた家・住宅の設計では、断熱材が入っていない事も多くあります。
できればリフォーム・リノベーションをして、天井や壁面に断熱材を敷設すれば、その違いが実感できると思われます。
省エネ住宅・断熱リフォームについて もっと詳しくお知りになりたい方は下記もご覧ください
キッチンのリフォーム
油はねにはさっと拭けるキッチンパネルや、五徳などの掃除が不要なIHクッキングヒーターなどを使用すれば、家事の負担が減らせます。
火災の危険が低減するオール電化のキッチンリフォーム
油はねの手間が少なくて済むオール電化のキッチンリフォーム
子供の成長で手をとられがちな主婦にとって清掃が簡単なオール電化のキッチン
建築家・設計事務所が創るメンテナンスが軽減できる家・住宅へリフォーム：手間をかけずに美しく
屋根のメンテナンスリフォーム設計
維持管理に手間がかからないように住宅設計された建築物は、長寿命でもあります
一般的な建築物頂部（屋根）が、軽い屋根と比較して重たい屋根で構成されている場合、建築物の振幅：揺れが大きくなります。反して言えば屋根が軽量であればあるほど、揺れが小さくなり地震時の揺れによる倒壊の危険度が低くなります。
金属鋼板屋根は、耐候性にも期待度が大きい建材であります。
旧住宅の面影を残して、メンテナンス・耐震リフォームをして刷新を図った住宅
Before ⇑ ⇑ ⇑
ー リフォーム前 －
既存瓦屋根は、雨漏りがして、地震時に被害を及ぼす可能性がある状態。
外壁のメンテナンスリフォーム設計
モルタルはクラック（ひび割れ）が起きやすく、コーキングで接合している箇所もひび割れが起きやすい所です。
金属製鋼板（ガリバウム鋼板）などで外壁を設計すれば、震動に対し比較的に追従性が高く、腐朽が少なく、メンテナンスに費用も手間もかからず、安心して過ごせます。
メンテナンスフリーの外壁：ガルバリウム鋼板立ちハゼ張りの住宅設計
メンテナンスリフォーム について もっと詳しくお知りになりたい方は下記もご覧ください。
まとめ｜工務店さんだけでも技術的にできる住宅リフォームに設計事務所が携わる理由
リフォームやリノベーションこそ、「客観性」と「専門性」が必要です。
住宅リフォームは、工務店さんだけでも技術的にできます。
なかには斬新なプランを提示されるかもしれません。
では私たち設計事務所が関わることと何が違うのでしょうか？
それは、お客さまの希望をくみ取り、プランを作成することで
このリフォーム･リノベーションで何が大切なのかを提示することです。
単に形を作るだけであればどなたでもできます。
一見すると同じような間取り図でも意図が違ってくると思います。
対話を重ね、お客さまとともに計画を育んでいくことが我々の仕事と捉えています。
客観性をもって、お客さまのためになる設計を行っていきます。
くわえて、専門性です。
リフォームやリノベーションは新築と違い、建物の今ある現状をきちんと調査する必要が出てきます。
現状の建物の劣化具合など目視でわかることはもちろん、構造や断熱、法の適合性など既存の建物をいかに解釈するかが設計者の力量となります。
新築以上にその目は必要です。
「客観性」と「専門性」という2点をもって、
リフォームやリノベーションは工務店さんやハウスメーカーのみではなく、
設計事務所が関わった方がいいと思っている理由です。
別途費用がかかるように思われますが、
設計・監理業務はどの業者さんにも項目に入っていないだけで含まれているものです。
無償でできる業務内容ではありませんし、無責任な対応はできないと思います。
リフォームなど建物に関する事柄はお気軽にお声がけください。
いかなるケースにも納得して工事に挑むことができると思いますよ。
住宅・マンションのリフォーム・リノベーションについて もっと詳しくお知りになりたい方は 下記もご覧ください。
無二建築設計事務所は、多くの形態の家・注文住宅,マンションで快適な住まいへのリフォームの設計をする設計事務所です。
大阪の建築家/設計事務所が創る家/注文住宅の設計は、住み始めてから愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けると思います。
店舗・ビル・マンションの設計、家・住宅の設計でこだわりの建築を大阪の建築家：無二建築設計事務所と叶えてみませんか。
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