建築する敷地は、羽曳野市の近畿日本鉄道沿線の主要駅より徒歩数分の近隣商業地域・準防火地域内にある約322㎡
(約98坪)の中に母屋が建つ敷地を分筆し、約113㎡(約34坪)の奥細い扇形の変形敷地であります。
これから迎える高齢化に対していち早く、『 バリアフリー対策 』・『 冬に暖かく、夏に涼しい 』・『 部屋を明るくしたい 』・『 暮らしの動線のコンパクト化 』などの要素を踏まえた 平屋建ての注文住宅。
◆ 依頼主さまは、当設計事務所の【中庭のある自然素材住宅:天井の高いリビング】の2階部分の雰囲気に似た平面(LDK・居室
との繋がるプランニング)にサニタリー・玄関を含めたコンパクトな住宅設計を希望されました。
家族と無駄のない動線で暮らせる単一空間で屋根の構造体を露出したリビング、ダイニングキッチンを中心とした家族の交流が深
まるコンパクトで天井が高いバリアフリーの木造平屋建住宅の設計。
◆ 比較的に中規模建築以上でよく使われるレンタブル比を考慮し、今回の住宅建築の中心に玄関・玄関ホールを配することで、最短
距離で各諸室に足を運ぶこととなり、共用面積の比率を抑える事により無駄な動線を省き、工事費用の低減に寄与いたします。
◆(準防火地域の)狭小住宅は、建築工事費用の坪単価が上がる故、工事費用の削減に苦慮する。
《工事費用が上昇する主な要因》
・近隣商業地域・準防火地域は、法規制が厳しく、住宅地域に比べて高い品質(高価格)の建材等を用いなければならない。
・建物の床面積やボリュームが小さい住宅(狭小住宅)では、狭い面積に多くの要素を取り入れる必要がある。
玄関・リビングを介して、キッチン・食堂、脱衣洗濯室・浴室、寝室、子供室へとの動線の簡略化を考えた、バリアフリー対策化したシンプルライフ・プランの住宅設計であります。
寝室・子供部屋をはじめ、日常生活における行動が、常に家族が把握でき、挨拶や何気ない会話がはずむ、プランニング。
木造平屋建ての狭小住宅であるにもかかわらず、柱は全て120角を使用し、柱~梁のジョイント部分は、安定した品質が確保できる高強度を誇る金物止め工法を導入した上、建物の構造計算をした裏付けのもとによる注文住宅の設計です。
当建築設計事務所は、建築物が完成して、後で目に見えない部分の構造体には、特に重要視します。
建物引き渡しの時に、新しい住宅の完成の喜びと共にご満足を頂いているお客様の笑顔のご様子に、工事関係者一同は暖かい気持ちになりました。
収納庫:可動式棚板 ①
収納庫:可動式棚板 ②
リビングの幅に合わせた造り付けの安定感あるおしゃれなナチュラルタイプのインテリア家具。
キッチン・ダイニングの後方壁面の収納部のには、洗濯機・冷蔵庫・食器棚・レンジ台・食品庫・洗面化粧台が納められた設計で、手際よく家事がはかどります。
カウンターテーブルの中央に配置したIHヒーターは、油煙の飛び散りもなく、座って子供たちと、しゃべりながら調理できます。
当住宅においては、玄関を入り右側は、居室スペース、左側は、水回り(ダイニングキッチン・トイレ・脱衣洗面室・浴室)と区分し給排水管を集約するなどの配慮、凹凸がない建物形状とすれば、家事動線の簡略化による肉体的負荷の軽減を図れるほか、ローコストにもつながります。
押入れは、スペースを有効活用する為、吊り型式とし、その上部にも、物置用のスペースを確保する。
普段、使用しない物は、天井高を活かした屋根裏(小屋裏)のスペースを活用。
↓ ↓ ↓
《 個室のロフト部の上部:屋根裏を物入れに。 》
《 寝室の吊り押入れの上部:屋根裏を物入れに。 》
大工さんに、ロフトの高さに合わせて特注で造って頂き、メーカーの規格品では味わえない上質な感覚を提供。
耐震住宅の設計構法である木造金物止め工法(構法)は、接合部において断面欠損が少なく、従来の在来工法では無かった構造計算ができることで構造的裏付けによる耐震性が実証され、大空間・大スパンが可能となりあらゆる計画の柔軟性に富み、柱・梁の構造部材はムク材より高い強度を有する注文住宅を可能にする。
また、工事施工現場での作業は最小限となり、柱・梁などの部材、接合部の精度が極めて高く、安定した品質の建築物・住宅が確保されます。
木造軸組の「継ぎ手」「仕口」部分(アリ・カマ・ホゾ等)をアゴ掛け金具・ホゾパイプなどの金具に置き換え、ボルトとドリフトピンなどで緊結する接合金具などで構成します。
「金具接合工法」は、在来工法に比べて次のような特長があります。
木造金物止め構法の 柱~梁の接合部
木造金物止め構法の 取り付け金物
木材の接合金物
資料提供:㈱タツミ:テックワン金物工法
①
梁材をレッカーで釣り上げ、所定の位置に指示する大工さん
②
梁材を固定金具の位置に設置する大工さん(左の方)
③
梁材を固定金具に落とし込む
④
梁材・柱材に隙間ができないように、ゴムハンマーで打ち込む
⑤
設置された梁材の穴に、固定金具のピンを挿入する
⑥
設置された梁材の穴に、複数の固定金具のピンを挿入する
⑦
屋根の断熱材組み込み合板(合板+断熱材+合板)を張る-1
⑧
屋根の断熱材組み込み合板(合板+断熱材+合板)を張る-2
⑨
個室-1
⑩
個室-2(下部:勉強机置き場、上部:ロフト)
★ 断熱材の設計・設置状況
⑪
床下の断熱材:スタイロボード
⑫
壁面の断熱材:グラスウール
大阪の設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けると思います。
ビル・マンションの設計、家造り・注文住宅の設計でこだわりの建築を大阪の建築家:無二建築設計事務所と叶えてみませんか。