HOME > 無二の設計コンセプト・建築に品と価値を > 設計テーマ別:住宅設計のアイデアとコツ > 高気密高断熱住宅・省エネ住宅の設計実例とポイント:冬暖かく夏涼しい家

高気密高断熱住宅・省エネ住宅の設計実例とポイント
建築家・設計事務所 大阪|外張り断熱の冬暖かく夏涼しい住宅/家|注文住宅の設計

 冬暖かく夏涼しく暮らせる 高気密高断熱の省エネ住宅

家/住宅・建築物を新築・リフォームする際、間取りや空間構成、設備面、建材の品質などを優先に考えがちであり、高気密高断熱化には費用をかけない方が多くおられます。高気密・高断熱住宅は工事費用がかかりますが、居住環境の快適性や冷暖房費の削減だけでなく、建築物の寿命や資産価値の向上も図ることができます。

冬暖かく夏涼しい家|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

長く付き合う家だから、身体の負担が少なく、環境や家計にやさしい注文住宅の設計をしませんか。

無二建築設計事務所は、内断熱をはじめ,外断熱工法,ダブル断熱工法など数多くの高気密・高断熱住宅の設計実績があります。

その実績で培った設計力と、建築家ならではのアイデアとプランで、心とからだの健康に配慮した省エネ住宅を設計します。

 省エネ住宅 (経済産業省・資源エネルギー庁のHPより)

我が国の家庭のエネルギー消費において、約30%を占めているのが暖冷房です。省エネ性能の高い住宅とは、この暖冷房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅です。

冬においては、室内の温かい空気が逃げないこと、夏においては、室外からの熱が室内に侵入しないことで、少ない暖冷房エネルギーで快適に過ごすことができるようになります。そのために重要なのが、冬に熱を逃がさない「断熱」と、夏に熱を侵入させない「日射遮蔽」です。

省エネルギー住宅は、エネルギー消費を抑えるだけではありません。 「断熱」と「日射遮蔽」により、冬は「部屋の中の暖かい空気が逃げず、部屋内や部屋間の室温がほぼ均一の家」・「北側の風呂もトイレも寒くなく、結露もしない家」、夏は「室外からの熱気が入らずに涼しい家」・「小型のエアコンでも良く効き、朝・夕は風通しの良い家」が実現できます。つまり、「省エネルギー住宅」=「快適な住宅」であるといえます。

冬暖かく夏涼しい家|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 冬暖かく夏涼しい外張り断熱住宅、高気密・高断熱住宅・省エネ住宅の設計実例とポイントを紹介

 

   INDEX  をクリックすると、それぞれのコンセプトの説明をご覧いただけます。)

 

   ▶ 高気密高断熱住宅の設計

 

    構造体(壁・床・屋根)の高気密・高断熱の断熱方式      

      外断熱・外張り断熱工法

      内断熱工法:グラスウール断熱材

                         吹き付け断熱材

                                      ボード型断熱材

          ダブル断熱工法(高気密高断熱)

【1】 エネルギーの無駄をなくそう:高気密高断熱住宅の設計

高気密高断熱住宅の設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

冬暖かく夏涼しい、省エネの注文住宅・家づくりは、そこに住まれる方と家計にも優しい住まいとなります。

高気密高断熱住宅にするメリット

①住空間の快適さ。

高気密高断熱住宅で適切な空調を使用すると、家中の寒暖差を小さくすることが出来ます。

冬、急激な温度差(ヒートショック)による心筋梗塞・脳疾患は年間かなりの数に及んでいます。

また、アレルギーを引き起こすきっかけとなる結露やカビの発生を軽減できるため、健康的に過ごせます。

②空調・冷暖房機器による消費エネルギーを減らし、日々のランニングコストを抑えます。

環境にやさしいという事は、そこに暮らす人にもやさしいという事。
自分らしく、より豊かに暮らせる愛着のある家づくりをしましょう。

【2】 構造体(壁・床・屋根)の高気密・高断熱の外張り断熱、内断熱の断熱方式

構造体の断熱工法には大きく分けて【外断熱・外張り断熱工法】【内断熱工法】があります。

性能面では外断熱・外張り断熱が優れていますが、コスト面では割高です。さらに良い温熱環境を求めるには、外断熱と内断熱を併用する【ダブル断熱工法】があります。

① 外断熱・外張り断熱工法(高気密高断熱住宅)

外断熱・外張り断熱とは、住宅を柱の外側からすっぽりと全体を包んで断熱する工法です。

ボード状の断熱材を柱の外側から張り、継ぎ目に気密テープを貼り施工します。断熱材が柱・梁の外側にあるため断熱材が切れ目なく連続し、安定して高断熱性・高気密性が得られます。隙間から外気や湿気が壁体内に侵入する事も軽減されます。

【長所】
・気密性能が確保しやすい。
・床下空間・小屋裏空間も室内と同じ温熱環境なので利用しやすい。

【短所】
・グラスウール断熱材に比べ高額。
・屋根面・外壁面の施工に注意が必要。

 

高気密高断熱の外張り断熱で、冬暖かく夏涼しい住宅

高気密高断熱の外張り断熱で、冬暖かく夏涼しい住宅

高気密高断熱の外張り断熱で、冬暖かく夏涼しい住宅

外張り断熱材



建物の外側を断熱材で覆うので、マホービンのような存在となり、断熱効果が高くなる高気密高断熱住宅を構築します。

これにより、外気の影響を受けにくくなりますので室内の冷暖房効率が高まり省エネ効果が向上します。

● 外張り断熱・外断熱工法の高気密高断熱住宅 設計実例

設計実例:外張り断熱の高気密高断熱住宅|木造(耐震住宅+制震住宅)

キッチンは、LDKのシンボル|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 外張り断熱:床の施工

    外張り断熱:床の施工 ①

  • 外張り断熱:床の施工

    外張り断熱:床の施工 ②

  • 外張り断熱:外壁の施工

    外張り断熱:外壁の施工 ①
    断熱材の継ぎ目は粘着性の気密テープを張り巡らす

  • 外張り断熱:壁の施工

    外張り断熱:外壁の施工 ②

屋根合板の上に、高気密高断熱パネルを張る

 

屋根合板の上に、高気密高断熱パネルを張る|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 外張り断熱:屋根の施工|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    外張り断熱:屋根の施工
    屋根面の熱伝達を遮る空気層を設け合板を張る

  • 外張り断熱:屋根の施工|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    外張り断熱:屋根の施工
    断熱材を組み込んだ金属鋼板を敷設

② 内断熱工法

壁内に、グラスウール系、ウレタンボード系、セルロースファイバー、吹きつけ系と様々な建材を採用して、高気密高断熱の住宅・冬暖かく夏涼しい家を構築します。



グラスウール断熱材

一般的な断熱方式で、柱と柱の間などに袋入りのグラスウールなどの断熱材を入れる工法です。

壁体内の断熱材(グラスウール)

壁体内の断熱材:グラスウールと、外壁のサンプル



【長所】
・施工方法が容易で比較的コストが安い。
・多くの住宅に採用されています。

【短所】
・隙間のない施工がしにくく、壁内で結露する可能性がある。
・構造部分で熱損失が起きやすい。

● グラスウール断熱材を用いた住宅 設計実例

設計実例:木造平屋建てバリアフリーの狭小住宅(耐震住宅)

グラスウール断熱材を用いた住宅設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • グラスウール断熱材の設置|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    グラスウール断熱材の施工実例:壁

  • グラスウール断熱材の設置|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    グラスウール断熱材の施工実例:天井

  • グラスウール断熱材の設置|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    グラスウール断熱材の施工実例:壁

  • グラスウール断熱材の設置|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

    グラスウール断熱材の施工実例:サッシ廻り

設計実例:中庭のある自然素材住宅・天井の高いリビング|木造耐震住宅

中庭のある自然素材住宅:天井の高いリビング|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 グラスウール断熱材の施工実例:壁・吹き抜け

 

グラスウール断熱材の施工実例:壁・吹き抜け|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計



吹き付け断熱材(高気密高断熱)

スプレーガン吹付けにより対象面へ強力に接着、瞬時に発泡硬化し多くの下地に接着します。
複雑なプランニングの建築構造物に対しても隙間無く断熱層を形成し、高気密性能・高断熱性能を確保し省エネ効果が期待できます。

壁体内の断熱材(ウレタン吹き付け)

(ウレタン)吹き付け断熱材 サンプル



【長所】
・隙間なく施工することが可能。
・平面・曲面・凹凸面・幅の狭い隙間など、いろんな形状に柔軟に対応できます。

【短所】
・グラスウール断熱材に比べ高額。

● 吹き付け断熱材を用いた高気密高断熱住宅 設計実例

設計実例:高齢者が過ごしやすいバリアフリー住宅|鉄筋コンクリート造

キッチンは、LDKのシンボル|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

コンクリート住宅:ウレタン吹き付け断熱=商品名:SKノンフロンエコ

  • 初期吹付

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 2回目の吹付

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 吹き付け完了 ①

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 吹き付け完了 ②

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • 横胴縁を取り付け

    N邸 ウレタン吹き付け断熱の上横胴縁を取り付け 施工実績例
  • 壁面材:プラスターボードを取り付け

    N邸 ウレタン吹き付け断熱の上、壁面材:プラスターボードを取り付け 施工実績例

SKノンフロンエコはオゾン層破壊、地球温暖化に影響を及ぼすフロンガスを一切使用せず、水とイソシアネートの反応で発生する炭酸ガスにより発泡(水発泡技術)する地球環境に優しいノンフロン断熱材です。

文献提供:エスケー化研㈱

設計実例:木造住宅のウレタン吹き付け断熱工事完了後の状態

      断熱材:(ウレタン)吹き付け状態 ①             断熱材:(ウレタン)吹き付け状態 ①

 

  • 断熱材:(ウレタン)吹き付け状態 ①

     

  • 断熱材:(ウレタン)吹き付け状態 ②

設計実例:高齢者対応のバリアフリー住宅|鉄骨造:高気密高断熱のウレタン吹き付け工事

設計実例:高齢者対応のバリアフリー住宅:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所
工事中の状態

高気密高断熱のウレタン吹き付け工事設計実例:高齢者対応のバリアフリー住宅:注文住宅の設計|大阪の建築家・設計事務所
  • 初期吹付

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例
  • 2回目の吹付

    N邸 ウレタン吹き付け断熱 施工実績例



ボード型断熱材 : 壁

コンクリート構造の建築物の外壁の室内側に、現場発泡ウレタンを吹き付けた上に、断熱材(スタイロフォーム)と石膏ボード(又は、プラスターボード)・珪酸カルシウム板(又は、ケイカル板)・コンパネ合板などの複合板であるボード型断熱材で商品名:スタイロパネル(ダウ化工㈱製造)を接着剤で張り付けます。

注)コンクリート面直にボード型断熱材を、GLボンドなどで貼った場合、コンクリート面とボード型断熱材の隙間に内部結露をおこす可能性がありますのでご注意ください。

ボード型断熱材:スタイロパネル (ダウ化工㈱製造)
スタイロパネルシリーズは、ベニヤや石膏ボードなど建築に必要な資材とスタイロフォームを貼り合わせた二次加工品です。下記写真にて、サンプルを紹介します。

断熱複合版:スタイロパネル K = スタイロフォーム + 珪酸カルシウム板(ケイカル板)

表側

 

スタイロフォームと珪酸カルシウム板:表側

裏側

 

スタイロフォームと珪酸カルシウム板:裏側

断熱複合版:スタイロパネル P = スタイロフォーム + 石膏ボード(プラスターボード)

表側

 

スタイロフォームと石膏ボードの複合板:表側

裏側

 

スタイロフォームと石膏ボードの複合板:裏側

● ボード型断熱材(壁)を用いたマンションリフォーム 設計実例

設計実例:石庭があるマンションリフォーム

「石庭」があるマンションリフォーム|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計



ボード型断熱材 : 床

エスレンフォーム(積水化成品工業) :押出法ポリスチレンフォーム

● ボード型断熱材(床)エスレンフォームを用いた住宅 設計実例

設計実例:シニア向けバリアフリー住宅:床暖房がある平屋建て超高気密高断熱の高齢者住宅|木造

バリアフリー住宅:床暖房がある平屋建て高齢者住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 床の施工状況 ①

    ボード型断熱材エスレンフォーム
  • 床の施工状況 ②

    ボード型断熱材エスレンフォーム 施工実績例

スタイロフォーム(ダウ化工) :押出法ポリスチレンフォーム

● ボード型断熱材(床)スタイロフォームを用いた住宅 設計実例

設計実例:高齢者が過ごしやすいバリアフリー住宅|鉄筋コンクリート造

バリアフリー住宅のスケルトンリフォーム|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 施工状況

    床下断熱材:スタイロフォーム(ダウ化工)
  • 建材

    床下断熱材:スタイロフォーム(ダウ化工)

● ボード型断熱材(床)スタイロフォームを用いた住宅 設計実例

設計実例:中庭のある自然素材住宅:天井の高いリビング|木造耐震住宅

中庭のある自然素材住宅:天井の高いリビング|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 施工状況 ①

    床下断熱材:スタイロフォーム(ダウ化工)
  • 建材 ②

    床下断熱材:スタイロフォーム(ダウ化工)



ボード型断熱材 : 屋根・天井 | 木質断熱複合パネル

木質断熱複合パネルとは、断熱ボード(写真の白色・水色部分)を木質合板でサンドイッチした断熱パネルの事を言い、意匠デザインの一部として導入したり、室内の天井高さを高く確保できる等の効用があり各種メーカーの建材が市場にでております。

木質断熱複合パネル = SE構法の屋根パネル(エヌ・シー・エヌ)

断面

 

木質断熱複合パネル = SE構法の屋根パネル(エヌ・シー・エヌ)

側面

 

木質断熱複合パネル = SE構法の屋根パネル(エヌ・シー・エヌ)

木質断熱複合パネル = ダブルシールドパネル(DSP)(三井ホームコンポーネント)

断面

 

木質断熱複合パネル = ダブルシールドパネル(DSP)(三井ホームコンポーネント)

側面

 

木質断熱複合パネル = ダブルシールドパネル(DSP)(三井ホームコンポーネント)

● 木質断熱複合パネルを用いた住宅 設計事例

設計実例:中庭のある自然素材住宅・天井の高いリビング|木造耐震住宅

断熱ボードサンドイッチパネルの断熱材を用いた住宅設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

設計実例:木造平屋建てバリアフリーの狭小住宅

断熱ボードサンドイッチパネルの断熱材を用いた住宅設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • 屋根断熱パネルの取り付け

    屋根断熱パネルの取り付け ①

  • 屋根断熱パネルの取り付け

    屋根断熱パネルの取り付け ②

 ③ ダブル断熱工法

ダブル断熱工法は、外断熱・外張り断熱と内断熱をあわせて行い、断熱性能を極力高めた施工で高い省エネ効果が望めます。
外断熱・外張り断熱には、ウレタンボード・フォルテボードなどのボード系断熱材を張り、内断熱には壁体内にセルロースファイバー・グラスウール・ウレタン吹き付け材などを取り付け施工します。

“超”がつくほどの高い気密断熱性を実現。

外部に外断熱材を貼り付け、内部の断熱材に吹付ウレタンなどの断熱材を貼り付け施工した上に、さらに窓には高性能サッシ仕様や、遮熱タイプのペアガラスなどを採用する住宅設計で、高気密・高断熱住宅の中でも最高クラスの断熱性能を誇っている施工工法です。

● ダブル断熱工法の高気密高断熱住宅 設計実例

設計実例:ダブル断熱工法の住宅の設計実例|木造平屋建て耐震住宅

ダブル断熱の住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

上記住宅は高性能サッシ(ガラスを含む)を使用

  • 断熱材:(ウレタン)吹き付け状態

    内部側断熱材:吹き付け状態

  • 断熱材:外張り断熱材

    外壁側断熱材:板状断熱材を取り付けた状態

設計実例:電気式床暖房 を組み込ん広々とした外光を取り入れたリビング(エアコン:天井埋込カセット型空調機)

電気式床暖房を組み込んだリビングの住宅設計|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

床暖房について もっと詳しくお知りになりたい方は下記をご覧ください

【3】 断熱建材の紹介 ⇒ 下記ページをご覧ください

【4】 開口部(窓)の高気密高断熱

光や風、眺望など暮らしに潤いをもたせる窓は、住宅には欠かせない存在。しかし窓は外気温や熱の影響を受けやすいため、断熱性能を高めるには開口部の断熱も必須ポイント。開口部である窓の断熱性能はガラスとサッシの組み合わせで決まります。

ガラスは【複層ガラス】にすることで、外気の温度が室内に直接伝わることを防ぎます。

サッシのフレームは従来のアルミ製では結露が生じるため樹脂製など熱が伝わりにくい素材を用いる事で断熱性能を高めます。
最近では各メーカーが多様な【高性能窓・ドア】を開発しており、住宅の温熱環境の向上が期待できます。

断熱性能を向上させ快適な室温を保つだけでなく、結露の減少や騒音のカットと省エネルギーな住宅での暮らしを実現します。

① 高性能窓

          断熱性の高い高性能サッシ|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

 

【ガラスの高性能化】
サッシの大部分を占める『ガラス』。熱貫流率を低くした高性能ガラスや、Low-Eガラス等を複層にして構成し、遮熱・断熱します。さらにガラス間にアルゴンガス等を封入して高断熱化を図っている商品もあります。

【ガラスの複数化】
2枚で構成するペアガラスは既に標準商品となり、最近では5枚で構成する「高性能5層ガラス」も商品化されました。複数になる事で問題となる重量・透明度などもメーカーの技術開発により、かなり軽減できるようになってきました。

【フレームの高性能化】
耐久性に優れたアルミ形材と、断熱性に優れた樹脂形材を組み合わせた素材を用いた商品だけでなく、フレームのホロー内に断熱材を入れるなど、更なる断熱の向上を図った商品も販売されています。

② 二重サッシ・内窓

新築・リフォームで費用面や躯体の状況によりサッシの取り換えが困難な場合、二重サッシや内窓の設置が効果的です。

外壁面サッシに内窓を設ける事で空気層を作り断熱性を高めると共に、光熱費の節約・結露防止・防音効果が期待できます。

見た目にも古いサッシがむき出しにならず、リフォームした内装との調和が図れます。

● 二重サッシ・内窓を取り付けた高気密高断熱 設計実例 : 遮音・防音構造の住宅(バリアフリーの高齢者住宅)

設計実例:二重サッシの設置:外部温度・騒音の伝わりにくい空間 |鉄骨造

左側=外部側(シャイングレー色)既存サッシ下部レール、 右側(二重サッシ)=内部側(こげ茶色)新設サッシ下部レール

左側=外部側既存サッシ下部レール、右側=内部側新設サッシ下部レール

● 二重サッシ・内窓を取り付けた高気密高断熱 設計実例 : 高齢者対応のバリアフリー住宅

設計実例:高齢者の方が、冬暖かく・夏涼しい環境の暮らしできる環境を求めたバリアフリー住宅|鉄骨造

高齢者対応のバリアフリー住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

室内側の二重サッシを開けている状態

 

二重サッシを開けている状態

外壁アルミサッシ~室内側の二重サッシの下側レール

 

外壁アルミサッシ~室内側の二重サッシの下側レール

● 二重サッシ・内窓を取り付けた高気密高断熱 設計実例 : 高齢者住宅のリフォーム

設計実例:寒冷地のおける高齢者住宅のリフォーム|木造

高齢者住宅のリフォームポイントとバリアフリー対策|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

キッチン前:二重サッシを開けている状態 ①

 

キッチン前:二重サッシを開けている状態

キッチン前:二重サッシを開けている状態 ②

 

キッチン前:二重サッシを開けている状態

③ 障子で断熱(リフォーム・新築)

ガラスほど気密性は高くありませんが、サッシ内側に障子を取り付け空気層を形成すれば、ある程度の断熱効果が見込めます。

また、リフォームで内装が一新しても、古いサッシのままだと見た目がちぐはぐしてしまう点も、サッシの内側にデザイン障子を取り付けると、室内の雰囲気がまとまります。

● 障子で断熱効果を高めた リフォーム設計実例

設計実例:障子を利用して窓の断熱と意匠を図った木造住宅(リフォーム)

冬に暖かく、夏に涼しい、静かな住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

  • リフォーム前 

    リフォーム前
  • リフォーム施工中 

    デザイン障子取り付け工事前の状態

設計実例:障子を利用して窓の断熱と意匠を図った鉄骨鉄筋コンクリートマンション(リフォーム)

  • リフォーム前 

    リフォーム前
  • リフォーム施工中 

    5連障子枠取り付け工事前の状態

● 障子で断熱効果を高めた 新築設計実例

設計実例:外張り断熱を施した高気密高断熱住宅

外張り断熱を施した高気密高断熱住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

【5】 パッシブソーラーシステム

機械を利用して積極的に太陽エネルギーを取り入れる「アクティブソーラー」に対して、「パッシブソーラー」は機械を使わず、受動的に太陽エネルギーを利用します。

自然の恵みである太陽の熱を住まいの暖房に活かしましょう。

冬季の日射

冬季の日射の状態
夏季の日射

夏季の日射の状態



パッシブソーラーシステム

冬期は南に面した開口(窓)から太陽光を室内に十分に取り入れ、屋根裏にたまった熱(暖かい空気)を縦ダクト(空気循環システム)を通して1階の床下空間に送風機で送り込んで、1階の補助暖房に利用しています。

夏期は一階の床下にたまった冷たい空気を空気循環システムで2階に送り、補助冷房に利用しています。

太陽光を利用した空気の流れを設計する建築家|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

パッシブソーラーシステムを用いた省エネ住宅の設計実例

太陽光を利用して空気循環システムの設計する建築家|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

 

 

南面の大開口(窓)から入る陽射しのため、2階の室温は冬季でも太陽が照れば、室温 23℃~ 27℃前後の暖かさが見込めます。

建物の上部(屋根裏)にたまった暖かい空気を空気循環システムを利用して一階に送り込み、一階の補助暖房に利用します。

ランニングコストは太陽熱を利用するためほぼ0円です。

太陽が照らない時や夜間は、暖房機を利用しています。 

 

 【6】 鉄筋コンクリート構造と外断熱を融合した住宅設計 

外断熱をして室内をコンクリート打ち放し仕上げにすると、コンクリートのメリットである熱容量の大きさが生かされます。冷暖房を切った後も、室温がある程度保たれるため、一日における室温の変動が小さくなり、身体の負担が軽減されます。

  • 鉄筋コンクリート構造の住宅|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計
  • コンクリート打ち放し仕上げ|大阪の設計事務所・建築家:注文住宅の設計

【7】建築物の省エネ法

2017年4月1日に住宅の省エネルギー性能に関する法改正が施行され、2020年から一般的な新築住宅に対しても省エネルギー性能の基準が義務化される流れに動いています。

 

詳しくは 国土交通省HP 建築物省エネ法 のページをご覧ください。

 

 

高気密高断熱住宅・省エネ住宅をさらに詳しくお知りになりたい方は、下記をご覧ください。

大阪の建築家・設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けます。
ビル・マンションの設計、家/注文住宅の設計でこだわりの建築を大阪の無二建築設計事務所と叶えてみませんか。

 

お気軽にご相談(建築相談・設計相談)ください。