建築して約20年を経た店舗兼住宅の老朽化の改善と、これからの家族のスタイルにあわせた動線の見直しと設備の機能性の向上を兼ねた生活改善のリフォームです。
店舗部分を生活スペースとして使えるようにするだけでなく、薄暗く雑然としていたLDKを明るく快適に過ごせるように1階のほぼ半分をスケルトンリフォームし、ナチュラルモダンな空間をプランニングしました。
お施主様は、住宅のリフォーム・リノベーションにあたり、今までの「建物にあわせた生活」から「生活に合わせた住まい」への環境改善や、ペットとの快適な暮らしを求めて、当設計事務所のサイトをご覧になり、建築家の生活に根差した提案、建築家の注文住宅の設計の進め方やプランニング、自然素材を用いたペットとの共生の意見交換に話しが弾み、設計依頼をされました。
又、お施主様は大手建築建材の会社にお勤めで建築業界の事を熟知されている為、建築家との注文住宅づくりはハウスメーカーや工務店に比べ、オリジナリティのある空間づくりだけでなく、総工事費用(建築工事費+設計費・監理費)もリフォーム・リノベーションの場合は約10~20%も安くなる事を良く知っておられ、当設計事務所に設計~工事会社紹介までの依頼されました。
リフォーム・リノベーション費用をご予算に近い金額に抑える為、費用がかさむ既存住宅の構造・開口部・給排水の位置の変更をせずに、快適性の向上が実感しやすいゾーニングやカラーコーディネートを一新し、建築家ならではのきめ細かいプラスアルファのご提案をして、当初お考えになられていた以上に大胆なリフォーム・リノベーションの設計を施す事となりました。
自然と家族が集いリビングで一日のほとんどの時間を過ごせるようにしたい、木の温もり漂う温かい雰囲気にしたいなどのご要望のもと、採光と通風を考慮し、ナチュラルモダンなテイストの住宅空間。
リフォーム・リノベーション前の状態 → → →
キッチンは移動させずに、収納や動線を見直すことで、快適なキッチンを叶えました。予算を抑えるために従来のキッチン配管をそのまま利用して、シンプルなシステムキッチンを設置。キッチン用品の死蔵場所となりがちな吊戸棚は設けず、使い勝手の良い場所に手持ちの家具をすっきりと収められるようにした住宅設計。こまごまとした台所用品を区分してしまえるようにしました。
キッチンとダイニングの間には炊飯器や食器が収納できる収納棚を組み込んだキッチンカウンターを設置。キッチンカウンターは収納の充実を図るだけでなく、リビングやダイニングから流し台まわりの雑多な様子が見えなくする目隠しの役目も担います。
建築家ならではの視点から設計した、主婦のキッチン作業の軽減に配慮した注文住宅リフォーム。
キッチンカウンター内(写真左側)に組み込んだ炊飯器置き場は、棚板が水平方向にスライドします。
流し台横の収納家具の下部に冬の足元の冷えに対処したベースボードヒーターを設置して、足元に暖かい空気が吹き流れるようにしています。
リフォーム・リノベーション前の状態 → → →
既存のアルミサッシの枠が経年変化により変色してリフォームした部屋に合わない場合がほとんどであります。
上記故に、サッシの内側に障子を取り付けると無機質なサッシを隠すことができます。また組子の構成やシートの色彩の張り方をアレンジ設計すると窓廻りにアクセントが生まれ、リフォームをした室内空間をより引き立てることができます。
リフォーム前のサッシがシングルガラスで断熱性が低い場合、サッシの内側に障子を取り付けてサッシとの間に空気層をつくることで、窓からの冷気を伝えにくくする断熱効果をもたらすことができます。
リフォーム・リノベーション前の状態 → → →
リフォーム・リノベーション前の玄関の状態 ①
リフォーム・リノベーション前の玄関の状態 ②
● キズがつきにくく、抗菌性・耐久性が高く、丈夫で弾力性もあります。
● 消臭効果があるため犬や猫などのペットとお住まいの方が採用される方が多く、オシッコのアンモニア臭などがお部屋にこも
る事が軽減されます。
● 静電気を帯びにくい性質があるので、ペットなどの抜け毛が多い住宅ではお掃除が楽になります。
積層の方法:縦張り
積層の方法:平張り
写真提供:前田木材㈱
既存の店舗の土間部分と廊下を リビングとして拡充いたしました床には、天然素材の風合いながら耐摩耗性・抗菌効果のあるバンブーフローリングを採用し愛犬と共に過ごせる住宅となりました。
住宅内の通風・採光が十二分に行きわたるように防犯を兼ね備えたルーバー窓を設置。テレビ台として、AV機器・A4版型書籍の収納を兼ね備えた収納庫を設けた設計で、部屋をすっきりとみせました。
≪ Before ≫
工事中
≪ After ≫
ご家族で油物の食事を多くされる点を考慮して、ダイニングテーブルの上部には、グリスフィルター付き天井換気扇を設置致しました。これにより、ダイニング・リビングのワンルームの臭気・油煙の拡散を防ぎます。
既存の開口部には、全面リフォームして室内が綺麗になったのでトータルイメージを損なわないように、デザイン化した内障子を設置し、既存の窓のリフレッシュを図りました。
≪ Before ≫
工事中
≪ After ≫
当初は、既存キッチンの高さ調整でお考えでしたが、購入より20年以上経過して老朽化が進んでいる事や、使い勝手を考慮して、新規購入のご提案を申し上げました。
A)
キッチンの調理器は、安全面・環境面に優れた I・Hヒーターを据え付けて頂きました。冬場の主婦の立ち仕事に考慮して、側壁下部に足元温風機を設けた設計でキッチン下部の足元の冷えに対処した設計を施す。
B)
高さ的に使い勝手の悪い吊戸棚は、設置せず、その代わり、キッチンとダイニングの間にオリジナル・オープンカウンターを設置して、カウンター下部を食器棚・炊飯器置き場として、ご利用頂く事に致しました。
≪ Before ≫
工事中
≪ After ≫
《ペットは、姫という名のコリーの小型犬シェルティであります。》。
《姫》の性格はおとなしく、人によってはひどく吠えると聞いておりましたが、私たちを気に入って頂き、おとなしく、毛を撫でてあげると気持ちよさそうにしておりました。
旧住宅の中での居場所は、ありませんでした。
玄関の階段の下が、新しい愛犬≪姫≫のスペース
動物達と生活を楽しみ、動物達にも良い環境の住宅であってほしい。『お互いが快適空間』であるための重要なポイントは、お互いの心が通いやすい距離・空間、また長持ちする家づくりのり・注文住宅を創ることです。
愛犬のスペースは、抜け毛など、衛生的な面を考え、お施主様と意見交換した結果、建物の玄関に接続するリビングの床下空間を利用致しています。
住宅の床下空間の高さは、床下土間より、1階の床仕上げ材までが有効高さが約60㎝ほどあり、犬が生活できる空間です。
冬は室内諸室の空気が流入して暖かく、夏は床下土間の温度が外気温より低い事により涼しく暮らせます。また、愛犬スペースの周りの壁の隔壁は、通風を考え合板をパンチング加工して設置設計を施しております。
こだわりの住宅設計で新たなライフステージを
大阪の設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けると思います。
ビル・マンションの設計、家造り・注文住宅の設計でこだわりの建築を大阪の建築家:無二建築設計事務所と叶えてみませんか。