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住まいの10年目レポート

自分の屋外をつくる|マンションのバルコニー活用法

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週末スタバ行ってランチ

 

週末スタバ行ってランチ。
店内だけでなく軒先のあるイートスペースは外を見ながらに最適。
このご時世、寒い季節でも外で食べることを受け入れだしています。

 

最近は公園で本格的なカフェ空間を作り楽しむ姿をよく見ます。

 

 

大きめの公園へ行くと、
アウトドアワゴンで木製チェアやテーブルを運んできて
ティータイムを楽しんでる姿もちらほら見かけます。

 

アウトドアワゴン大活躍

 

こんな感じで。結構多くなってきたスタイルか。

 

行為はこれまでと変わらず、行動はこれまでと変わる。

建築もバッファー空間が活躍しそうです。

 

さて、マンションにはバルコニーがあります。
半屋外空間ともいえます。
そこは物干しや避難経路という機能が満たされているだけで、
大体が味気ないことが多いので、マンションライフで庭は諦め気味。

 

一般的なマンションバルコニーの雰囲気

 

最上階なのでセットバックしたバルコニー

 

私の場合も同じく、街中なので道路はさんでマンションが建っているし、
南ではなく西側に開口部。それゆえ、西日が半端ない。

 

眺望を捨てた設計内容

 

そんなこともあり自邸では眺望捨てて計画しました。

 

どういうふうに捨てたかといえば…

設計当初は30代夫婦共働き。
日中は不在。
景色もたいしたことない。
だったら、窓に左右されない締め切っていてもいいインテリアにしよう
ということで、自分たちが落ち着ける障子+間接照明をメインにしました。

 

それは功を奏して、快適です。
でも、せっかくある半屋外空間、「くさい物に蓋をする」みたいで、
消極的な考えだなと思いました。

 

そもそも風が抜ける間取りがコンセプトに設計しているし。。

 

住みだすと窓からの景色に慣れてきて
これも原風景なのかなと思うと
積極的に関わることを意欲的に。

 

「出入りしにくい窓」と「味気なさ」を解消

 

バルコニーを改めて眺めてみます。

 

バルコニーは前述の通り魅力的な空間とはいいがたく、
床は単色のビニル床シートで味気なく、
通路のみというイメージが強くなります

住まいを豊かにするというイメージにほど遠い。

 

また、この棟の最上階ということもあってか、
掃出し窓ではなく腰窓でした。
ベランダに出るには跨いで出なければなりません。
しかもその段差は跨ぐには高すぎる。
楽しむ以前に物干しすら億劫になる。。

 

腰壁のあるバルコニーに面した窓

当初、75cmほどありました。。

バルコニー活性化アイテム

 

●段差解消テラスデッキ(段床)
まず取り組んだことは跨ぐ壁の段差解消です。

 

段があれば座ります

段があれば腰掛けたくなりますね。

内側と外側にステップが必要です。
内側には縁側、屋外にはテラスデッキのような段差を設けました。
(縁側については別の機会に。)
これでバルコニーへ出るストレスはなくなりました。
3つの窓があり、それを一続きにする段床はちょっとしたテラスデッキ。
室外機が鎮座して段床はぶつ切りになりましたが、
一体感ある気持ちよいデッキです。

 

●デッキを敷く
レンガやタイルもいいかと思いましたが、
手軽にできることを考えるとデッキになりました。
(※本気のデッキは手軽ではありません)

 

デッキ材は大手家具メーカーのフロアデッキ
ピースに分かれていて、
手軽に施工(?)でき(並べてはめるだけ)、
サイズ感もよいです。
悪くなれば、ピースを取り替えればよしです。

 

デッキ材は大手家具メーカーのフロアデッキ

 

これで得たことは、
・見た目が住まいの一部になり得る感じになる
・ビニルシートの照り返しなど遮熱緩和で熱さを回避
 (木の偉大さ、これが意外と大きい)

です。

 

●植物を育てる

花壇を作ったりグリーン豊かにというのもいいかなと思いましたが、
いってもフツーのバルコニーで
避難経路としての広さしかないので、できません。
※バルコニーは共用部分なので、固定した物は置けません。

とはいえ、グリーンはほしいなと思ったので、鉢植えです。
鉢は概ね「バックサック」のガーデニングポットにしています。
布袋に直接土を入れたものです。土も呼吸できるので植物にもよさそうです。

それとよくある素焼きの鉢。
主張しない感じのオーソドックスなもので揃えています。
どちらもラフな感じがいいです。

 

キンカンが採れます

キンカンは収穫できます。

 

いまはキンカン、ナンテン、サンショ、モミジ、アサガオです。
(バルコニーに水栓がないので、水やりは少々手間)

 

●オーガンジー
昼になると西日がきついので、オーガンジーによる空間をつくります。
オーガンジーの透け感が青空を取り込みながら、
障子の効果と同じく柔らかな明るさのみが得られます。
ラフにつくられた空間ですが、日射対策に一役買います。
見た目も悪くないです。

 

オーガンジーのルーフで優雅にひなたぼっこ

屋根があれば立派な建築空間。

 

●アウトドア用品
アウトドア派ではないのに、ベンチやテーブルを購入。
ガーデン用品よりも手軽で使いやすいかなと思っています。

 

どこ行くのにも重宝するベンチ。かなり軽量です。

どこ行くのにも重宝するベンチ。かなり軽量です。

 

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