自分の屋外をつくる|マンションのバルコニー活用法
週末スタバ行ってランチ。
店内だけでなく軒先のあるイートスペースは外を見ながらに最適。
このご時世、寒い季節でも外で食べることを受け入れだしています。
大きめの公園へ行くと、
アウトドアワゴンで木製チェアやテーブルを運んできて
ティータイムを楽しんでる姿もちらほら見かけます。
こんな感じで。結構多くなってきたスタイルか。
行為はこれまでと変わらず、行動はこれまでと変わる。
建築もバッファー空間が活躍しそうです。
さて、マンションにはバルコニーがあります。
半屋外空間ともいえます。
そこは物干しや避難経路という機能が満たされているだけで、
大体が味気ないことが多いので、マンションライフで庭は諦め気味。
最上階なのでセットバックしたバルコニー
私の場合も同じく、街中なので道路はさんでマンションが建っているし、
南ではなく西側に開口部。それゆえ、西日が半端ない。
眺望を捨てた設計内容
そんなこともあり自邸では眺望捨てて計画しました。
どういうふうに捨てたかといえば…
設計当初は30代夫婦共働き。
日中は不在。
景色もたいしたことない。
だったら、窓に左右されない締め切っていてもいいインテリアにしよう。
ということで、自分たちが落ち着ける障子+間接照明をメインにしました。
それは功を奏して、快適です。
でも、せっかくある半屋外空間、「くさい物に蓋をする」みたいで、
消極的な考えだなと思いました。
そもそも風が抜ける間取りがコンセプトに設計しているし。。
住みだすと窓からの景色に慣れてきて
これも原風景なのかなと思うと
積極的に関わることを意欲的に。
「出入りしにくい窓」と「味気なさ」を解消
バルコニーを改めて眺めてみます。
バルコニーは前述の通り魅力的な空間とはいいがたく、
床は単色のビニル床シートで味気なく、
通路のみというイメージが強くなります。
住まいを豊かにするというイメージにほど遠い。
また、この棟の最上階ということもあってか、
掃出し窓ではなく腰窓でした。
ベランダに出るには跨いで出なければなりません。
しかもその段差は跨ぐには高すぎる。
楽しむ以前に物干しすら億劫になる。。
当初、75cmほどありました。。
バルコニー活性化アイテム
●段差解消テラスデッキ(段床)
まず取り組んだことは跨ぐ壁の段差解消です。
段があれば腰掛けたくなりますね。
内側と外側にステップが必要です。
内側には縁側、屋外にはテラスデッキのような段差を設けました。
(縁側については別の機会に。)
これでバルコニーへ出るストレスはなくなりました。
3つの窓があり、それを一続きにする段床はちょっとしたテラスデッキ。
室外機が鎮座して段床はぶつ切りになりましたが、
一体感ある気持ちよいデッキです。
●デッキを敷く
レンガやタイルもいいかと思いましたが、
手軽にできることを考えるとデッキになりました。
(※本気のデッキは手軽ではありません)
デッキ材は大手家具メーカーのフロアデッキ。
ピースに分かれていて、
手軽に施工(?)でき(並べてはめるだけ)、
サイズ感もよいです。
悪くなれば、ピースを取り替えればよしです。
これで得たことは、
・見た目が住まいの一部になり得る感じになる
・ビニルシートの照り返しなど遮熱緩和で熱さを回避
(木の偉大さ、これが意外と大きい)
です。
●植物を育てる
花壇を作ったりグリーン豊かにというのもいいかなと思いましたが、
いってもフツーのバルコニーで
避難経路としての広さしかないので、できません。
※バルコニーは共用部分なので、固定した物は置けません。
とはいえ、グリーンはほしいなと思ったので、鉢植えです。
鉢は概ね「バックサック」のガーデニングポットにしています。
布袋に直接土を入れたものです。土も呼吸できるので植物にもよさそうです。
それとよくある素焼きの鉢。
主張しない感じのオーソドックスなもので揃えています。
どちらもラフな感じがいいです。
キンカンは収穫できます。
いまはキンカン、ナンテン、サンショ、モミジ、アサガオです。
(バルコニーに水栓がないので、水やりは少々手間)
●オーガンジー
昼になると西日がきついので、オーガンジーによる空間をつくります。
オーガンジーの透け感が青空を取り込みながら、
障子の効果と同じく柔らかな明るさのみが得られます。
ラフにつくられた空間ですが、日射対策に一役買います。
見た目も悪くないです。
屋根があれば立派な建築空間。
●アウトドア用品
アウトドア派ではないのに、ベンチやテーブルを購入。
ガーデン用品よりも手軽で使いやすいかなと思っています。
どこ行くのにも重宝するベンチ。かなり軽量です。