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住まいの10年目レポート

使い勝手で選んだキッチン

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人が生活する上で必要な「衣食住」


食をするにはこしらえるところ、住に設けなければなりません。
※これも固定観念ですかね??
……ここではそういう自問自答はおいておき、
素直にキッチンを設けることにしました。

 

10年間使えるキッチン

 

 

キッチンのポジション・日常のLDKの一部

プランは基本的にワンルームのようなイメージだったので、
LDKにしています。
といっても、そんなに広くないので
LDはその都度片付けて行為によって使い分ける
茶の間」のイメージに近いです。

 

キッチンはLDKの一部になります。
そしてキッチンは家の中で毎日作業が行われるので煩雑になります
「生活感をなくす」というテーマでなくても
くつろいでいるときにあまり見えたくないなと思っています。
少々の横着が許容される方法はないかな?
と模索しました。

 

その結果、キッチンゾーンとLDゾーンには
やはり何らかの仕切りがほしいなと思いました。
壁にするか、アイランドキッチンで区切るか。

 

ここでは、キッチンで区切るペニンシュラではなく、
キッチンは壁につけるI型にして、
食器棚を置いて区切る形式(セミオープンのⅡ型)
にしました。

 

Ⅱ型キッチン

 

このレイアウトにした理由として、
・調理中は調理に集中。
 顔みて話さなくていいかな。声だけでつながれば十分。
・レンジフードの存在感を抑えたい(場合によってはダクトも見えてくる)

といった具合です。

 

そうそう、リノベ前から位置も向きも変えました。
バルコニー側に寄せつつ90度回転。
配管的にもそこまで負担はかかっていません。
元々配管のために段差がありましたが、
全体的に床上げしたおかげでフラットに処理できています。

 

そして、キッチン横に冷蔵庫を置きました。
その横には袖壁を設けました
冷蔵庫の側面が見えないだけで区切られるように思います。
これがあるかないかで隣の部屋との行き来に
影響が生まれていたと思います。

 

袖壁付けるだけでキッチンと区切られる

 

システムキッチンにしたワケ

まず、キッチン台ですが、メーカーのシステムキッチンにするか造作か?
設計者なのでもちろん造作オーダーの場合は設計しています。
では、自分ちでも造作?
私たち夫婦の感覚では、システムキッチンで十分でした。

 

システムキッチンにした理由は、
・調理に関するmm単位のこだわりはない。きっと身体が順応する。
・引き出しなどのクオリティとコストバランスは秀逸。
・ステンレスを基調にしたい。これもクオリティとコストバランス。

といったところでしょうか?

 

 オールステンレスのキッチン

 

なんでもオーダーで設計する必要はないかなと思っています。

 

いいものがあれば、積極的に使う。
すべてをオーダーにしないといけないというコンセプトでもないので。
(それを言い出すと、エアコンは?便器は?となっちゃいます)
そういうスタンスで設計していますね。

 

システムキッチンのスペック

そういわけで、あまたあるメーカーとラインナップ。
それなりに考えて「選ぶ」。

 

システムキッチンを採用

 

選んだものは、「クリナップ|クリンレディ(いまはステディア?)」

です。
選定理由は「ステンレス」と不易流行的な「見た目」です。
それ以外のスペックはそんなに違わないかと思っています。
(P社のシンク前のコンセントは魅力ですが、当時はなかったですね)

 

ざっくりとしたスペックの概要です。
L2250mm:元々1800mmを経験していたので、
 これより大きければ快適!とハードル低めです。
高さは850mm。スタンダードです。
オールステンレス:外観もさることながら、
 中もステンレスなので掃除しやすい。
 扉はステンレス+クリアコート仕上げ。
3口ガスコンロ・ガラストップ:
 中古マンションの場合、IHは電気容量的に困難。
食洗機なし:洗っているとき、無になれる唯一の時間(?)
 洗っている実感がほしかったので。
 (ゲイツもベゾスも皿洗いが好きらしいです)

 

※これまでに関わったキッチンです。
「暮らしの必需品|台所/キッチンと どのような関係で暮らしますか?」

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