建築家の技：リノベーション・スケルトンリフォーム
「最近よく聞くリノベーションって、リフォームとどう違うの？」という質問を頂きました。
混同しやすい「リフォーム」と「リノベーション」の違いについてお話しします。
本来 リノベーションとは事務所から住居スペースに変えたり、倉庫を店舗にしたりと用途や機能変更を伴い付加価値を高める大規模修繕です。
しかし、最近では価値を高めるという観点から、スケルトンリフォームで生活環境の向上をする場合にもリノベーションという言葉がよく使われるようになりました。
スケルトンリフォームの設計とは、建築物の構造体のみを残し内部の全てを解体し、間取り・部屋数の大きな変更や内装・設備機器を新設するリフォームの設計のことを言います。
通常のリフォームでは出来にくい水周りなどのメイン設備の位置変更も、スケルトンリフォームの場合は、設備の配置場所から検討できるので、ご希望のプランニング・住宅設計が可能となる場合が多いです。
また老朽化した床下の配管の一新や断熱材の吹付などもできるため、安心感と快適性も高まります。
昨今の住宅事情を反映して、中古住宅や中古マンションを購入して自分たちの生活スタイルや好みにカスタマイズするリノベーションの設計に人気が高まっています。
リノベーションは、部分リフォームに比べて設計にも工事にも時間がかかります。
規模と内容にもよりますが、最短でも約半年、じっくりと設計に取り組むと１年ほどかかる場合があります。
設計事務所・建築家が創る新築の注文住宅では、土地調査や環境などの現地調査が加わります。
依頼から完成まで、計画的に臨むことが、住んでからの満足度につながります。
部分だけのリフォームよりもしっかりと「こんな暮らしがしたい」というビジョンを描いて取り組みましょう
次回はリノベーションの基本的な流れについてお話しします。
参考 → → → 住宅・マンションのリフォーム・リノベーション
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