建築家との家づくり:建築家・設計事務所 大阪|注文住宅の住宅設計
床をリフォームする際に注意することは?
床のリフォームは表面が変わるだけではありません
長年住み慣れた住まいや中古マンションを購入した際にリフォームをする機会があります。
既存の素材を新しくしたり、違う素材にしたりと楽しい悩みですね。
そのとき、確認してもらいたいポイントがありますのでご紹介します。
仕上げ材の厚みの違い|フローリング、CFシート、カーペット
●フローリング
フローリングは無垢や複合などにより厚みが変わります。
無垢フローリングは15mm、複合フローリングは12mmのものが多いです。
組み合わして使う場合は3mm程度の差が出ます。
下地は根太+ベニヤやセルフレベリング(10mm程度)などがあり、スラブから仕上げの厚みはある程度出てきます。
●CFシート(クッションフロア)
柄のバリエーションが豊富でクッション性のあるCFシートは3.5mm程度です。
下地はセルフレベリング(10mm程度)や直に貼る場合が多いです。
●カーペット
築20~30年のマンションの場合、カーペット仕上げというものがあります。
概ねカーペット9~10mm程度の下に、フェルトが敷かれています(グリッパー工法)
床スラブから直に敷かれている場合が多く、スラブから仕上げの厚みは20mm程度です。
遮音性能の確認|L値が小→性能高い|マンションの場合
マンションのリフォームの場合、管理規約でL-45やL-55などのように遮音等級が定められているケースが多いです。
L値は数値が小さいほど音を遮断する能力があります。
遮音等級は防音フローリングなど素材そのものにあるものや下地で調整するものなどがあります。
《 床下地の一例:万能フロア 》
《 フローリングの施工風景 》
ドアは開きますか?|既存の建具との取り合いを確認
築35年のマンション
DKはCFシート、個室はカーペット
床見切りが入っています
築35年のマンション
廊下はカーペット、個室は畳
(敷居で上がっています)
床の見た目をよくするときは、目に見えないところにも気配りを
床のリフォームは表面だけではなく、
ぱっと見た目には分からない遮音性能や
ドアの取付などに気を配る必要が出てきます。
意外と見落としがちになりますので、
専門家のアドバイスに耳を傾けてみると
また違ったアイデアが得られるかもしれません。