大阪府門真市の閑静な住宅地に建つ鉄筋コンクリート構造2階建て住宅の1階部分=約40坪のバリアフリー対策を主としたスケルトンリフォームの設計依頼・工事会社の紹介のプロジェクト。
設計依頼を受けてお伺いした住宅は、庭に面した太陽光を享受した二間続きの和室(8畳+6畳)・応接室(6畳)はほとんど使われず、かつお母様の寝室(6畳)は光が届かない奥まった所に、それ故、お母様は底冷えのする北側のDKで過ごされていました。
そんな状態をみかねたご子息様から、お母様が安全・快適に暮らせるようにリノベーションをしたいとのご依頼を受け、『生活動線の短縮化』・『バリアフリー対策』・『冬暖かく、夏涼しい』の要素をふまえたスケルトンリフォーム・リノベーションの設計~工事をする運びとなりました。
これから迎える老後を快適に過ごせるように、昔ながらの間取りを一新し、バラバラだった生活空間を集約させたゾーニングと、バリアフリーのスムーズな動線計画を図りました。緑豊かな庭に面するように、広々と明るいLDKをプランニング。
和室2間・縁側に廊下を取り込んで、約25畳のワンルームにリノベーションすると設計を施します。
壁・床・窓に断熱リフォームを施した上で、LDKに寝室・トイレ・洗面脱衣室(浴室)を隣接させてヒートショックの予防。快適な室内環境で身体の負担を少なくし、気持ちよく過ごせるようにリノベーション。
北側に面した暗くて寒かったダイニングキッチンを南側の庭に面するようにリフォームをして、自然光がたっぷりさしこみ、開放感あふれるLDKに。生活の大半をしめる時間を楽しく快適にすごせる住まい:住宅になりました。
お気に入りのアイランドキッチンが映える、白をベースとした落ち着いた大人の空間になるようにコーディネート。
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Before
・鉄筋コンクリート住宅の構造体のみを残して内装全てを解体撤去し、新たな「品」と「価値」を加えて、用途や間取りを一新。
・新しいコンセプトのもと、建築家のアイデアとデザイン力で創り上げたスケルトンリフォーム・リノベーションの設計。
・老朽化した建築物や設備のメンテナンスに加え、断熱性の向上やバリアフリー化も図った注文住宅の設計。
同じ床面積でも部屋数を減らして一室当たりの床面積を増やす事で、使い勝手がよく開放感のある豊かな空間での暮らしを実現。
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Before
土間のある玄関ホール:上がり框の段差を6㎝に抑えて上がり降りしやすくする。
タイルは、濃いめの色にする事で上質感を出し、間接照明とあいまって大人の雰囲気を醸し出しています。
動線は2wayにして、直接LDKにつながる普段使いの動線と、廊下を通じてリビングや和室につながる動線に分けました。
キッチンにつながる引き戸は光を通す乳半色のドアにすることで、玄関の閉塞性を和らげています。
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Before
リフォーム・リノベーション前:応接室
内装を解体し鉄筋コンクリートの構造体を露出した状態
LDKのシンボルとしてインテリア性の高いスタイリッシュなフォルムのキッチンを採用。洗練された美しさがリビングに華を添え周囲の環境に「品」と「価値」を与えます。
リフォーム前は、太陽光の当たらない北側に面した壁付けキッチンで閉鎖的だったため、家族との語らいも楽しめる開放的なアイランドキッチンに。作業効率を高めるだけでなく、ホームパーティにも大活躍。ライフスタイルに新たな楽しみが増えました。
手の届きにくい吊り戸棚は設けず、高さを抑えたシステム収納を設けて、作業性を向上。
調理中に必要な物は振り向けばすぐに手が届くため、無駄な動きが減り効率アップ。
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Before
リフォーム・リノベーション前:旧の和室・床の間
鉄筋コンクリートの構造体を露出した状態
寝室の横にトイレ・洗面脱衣室・浴室を配し、生活動線をコンパクトにしてヒートショックを予防に寄与するバリアフリー対策。
リビングの雰囲気をこわさないように、出入り口には取っ手の目立たないソフトクローズのドアを選択。
廊下をなくしてリビング空間に取り込むと共に、壁面・建具に透光性のある素材を用いて、広がりと明るさを確保。
階段とリビングの境の壁はガラスにする事で光が通るようにして、安全に動けるようにリフォーム。
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Before
リフォーム・リノベーション前
外の光が届かない暗い廊下
リフォーム前は廊下を通らないと寝室に行けず、移動の手間やヒートショックの危険性があったため、ダイニングキッチンから直接入れるように寝室を設けた設計。昼でもうす暗かった和室を明るく居心地の良い空間となるようにリフォーム。
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Before
リフォーム・リノベーション前
外の光が届かず、うす暗い和室
モノトーンカラーの洗面カウンターにデザインミラーをアクセントにした設計が、モダンな洗面室を構成します。
和室は静粛感をもたせた空間となるように、落ち着いた色調の土佐和紙張りを施し、既存のサッシは内側に障子を組み込むことで、室内との調和を図るだけでなく落ち着いた和の空間を演出。障子により空気層を設けることで断熱性も高めた住宅設計。
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リフォーム前の状態(食堂~出入り口)
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リフォーム前の状態(左:キッチン、右:勝手口)
こだわりの住宅設計で新たなライフステージを
バラバラの生活動線と底冷えに悩まされていたお客様にむけて、LDKだけでなく寝室・トイレ・洗面脱衣室から浴室までをバリアフリー化したワンフロアにまとめることで、動線の単純化を図るだけでなく、温度変化がもたらす体の負担を少なくするようにリノベーションの設計。
表と裏の動線を分け、ご住職がお参りに来られた時、玄関から諸室を通らず和室へ行けるよう最短距離の動線を確保しています。
外壁面:冬は寒く夏は蒸し暑い旧住宅の環境改善として、気密性が高いウレタン吹き付け断熱を施工し隙間無く断熱層を形成する
ことで冷暖房の効率を高めた住宅となります。
床面 :断熱のスタイロボードを設置。お客様より今までの底冷えがなくなったとの【お喜びの声】を頂いております。
外壁面断熱:吹付工事中
外壁面断熱:吹付工事 完了
床面断熱:スタイロボード設置 工事中 ①
床面断熱:スタイロボード設置 工事中 ②
リフォーム工事は内部を解体しないと、腐朽具合・構造内容などのわからない点が多くあります。
当事務所では工事施工会社と共に、企画・計画・設計の打ち合わせ前に、床下・天井裏・構造体など目視確認できる範囲を調査する事で、より確実性のある設計業務を行います。また建築工事費用がより正確になり、追加工事費用の増加抑制につながります。
建物の床下を調査 ①
建物の床下を調査 ②
床下状況の調査
天井裏状況の確認
大阪の設計事務所が創る家・注文住宅の住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし共に過ごす時間を楽しんで頂けると思います。
ビル・マンションの設計、家造り・注文住宅の設計でこだわりの建築を大阪の建築家:無二建築設計事務所と叶えてみませんか。