デザイナーズ・テナント型商業ビル。
ビル名の『トリエステ』は、イタリアの北東部、東ヨーロッパとの国境にあるアドリア海に面した港湾都市で、スロベニアとの国境に位置している都市(街)の名前です。
そのトリエステの街は、中世から現代に至る歴代の貴重な建築物が多く、時代を超えた歴史的カフェの立ち並び、多くの文化人が愛したカフェの街でもあり、『おしゃれを、ショッピングを、食事を、カフェを、楽しんでいる街。』です。
当計画敷地の大阪府堺市も同じく港湾都市として発展し、日本最古の木造灯台として現存する旧堺灯台が栄華をとどめています。
また、堺は南蛮文化と日本文化の融合にて独特の文化を持ち、茶の湯とともに発展し多くの文化人が愛した菓子の老舗銘店も多く、当時の闊達な堺商人の賑わいがしのばれる様子を、お茶と菓子をたしなむ現代のカフェになぞらえて、時代と地域を超えた文化の融合が感じられる空間をテーマに設計(プランニング)しています。
また、当商業ビルの敷地が対面する市の文化観光局による文化観光拠点施設は、『この施設を起点とした観光ネットワークを構築し、来訪者の周遊を促進することによって、街の賑わい創出と都市活力の向上を図るとします。』と計画時の概要にて表現されています。
その一環を担う『商業ビル』の計画コンセプトとして次の二つの項目を主としました。
1、外観は、イタリアモダンスタイルの特徴を応用して、新素材を中心に、シャープで無駄のないデザインで、歴史の重さを感じ
る土壁色・モノトーンをはじめとする落ち着いたカラーでまとめる。
2、商業施設は、開放感があるほどお客様のファーストインスピレーションが良くなり、リピート率が高くなると言われています
ので、アプローチやテナントの各階の天井高をできるだけ高くします。
① 1階入り口のアプローチ・エントランスホールは、2階までの吹き抜けとする。
② 各階の平均階高さは、約4mとする。
これは、明るく、陽気な開放感を持たせ、床・天井などの埋め込みの設備機器などの十分なスペース対応のためです。
③ 地下1階 :中庭(ライトコート)付き店舗
地上1階~5階:店舗(テナント)
大阪の設計事務所が創る家づくり・住宅設計は、住み始めてからも愛着がまし、共に過ごす時間を楽しんで頂けると思います。
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