街のランドマークとなるショールーム
建築家・設計事務所 大阪|オフィス・ショールームの設計

◆データ

構造・階数 鉄骨造平屋建て
構造設計 鉄骨造(ラーメン構造)
外壁 サイディング張り
屋根 折板屋根
敷地面積  90.00㎡ (27.2坪)
建築面積  63.21㎡ (19.1坪)
建物床面積  63.21㎡ (19.1坪)
用途 ショールーム
工事期間 約4.5か月
  • キッチン~食堂

◆ プロセス

老舗紙業の挑戦「単なる紙のショールームではなく、印刷業界に夢を与えられるような場所を作りたい」

大阪市内の一等地に西日本初の海外製の印刷機を置き、印刷場面を見せたいというプロジェクト。

従来の印刷工場ではなく、洗練されたデジタルの印刷工場のイメージはどのように表現できるのか。そして紙や印刷をめぐって人が集まり、出会う場所。印刷業界を牽引するような存在でありたいという目標。

「工場だから雑然としたところではなく、工場も刷り上がる商品も美しくありたい」という言葉から計画は始まりました。

◆ 設計コンセプト

紙・OA機器・ヒト・モノ・コトが際立つ空間デザイン

西日本初の海外製のOA機器をはじめ、紙の品ぞろえ、サンプルギャラリー、お客様やデザイナーが気軽に立ち寄れるミーティングスペースが配置されているインテリアを一目瞭然にするように内観を白を基調とし、外からはそれが映えるように外観は黒のサインと大型ガラススクリーンとして内部空間を引き締めてみせる効果を取り入れました。

立地と目的を合理的に紐解いた設計

上町筋と長堀通の交差点に位置する一等地にふさわしい建築はどんなものか。既存顧客はもちろんのこと、まず行きかう人々に「なんだこれは?」と立ち止まってもらえることも必要と考え、ミニマルでソリッドな存在感ある黒を基調にしたサイン壁面に、室内の様子がすっきり見える大型のガラススクリーンとして壁のあり・なしが明確なメリハリのあるファサードにデザインしました。

存在感をもたせながら街になじませる、この地に根付く建築を目指す

「近い将来の印刷工場はこうなるというイメージ」から「見せる工場」というコンセプトになりました。

顧客である印刷会社を元気づけたい、印刷業の明るい未来を展望できるような場所でありたいとして当初SHOW ROOMとしていた名称も、SHOW FACTORYと変更しました。

外観

ショールームの本質を設計する:ミニマルなファサードで待ちゆく人々の視線をシンプルに誘導

ショールームはまず「なんだこれは?」と立ち止まってもらえることも必要です。その後、気になって中に誘導する、その導線がデザインの本質です。

外観はサインとショーウィンドウという2部構成を明確にデザインしています。

内観

印刷物をより美しく、清潔感を維持する意思を表す白の空間

今回の目玉である海外製のOA機器は発色が豊かな印刷機でその彩をいかんなく表現できる空間が求められました。壁面の色や照明の色や陰影など気を配りながら設計しました。

空間を美しくという企業スタンスを体現する整理整頓しやすい壁面収納

「工場」のイメージを変えたいということから、一見不向きな真っ白な空間にしました。印刷物を扱うとどうしても雑然となりやすい業種ですが、たっぷりと収納できる壁面収納を設けることとにしました。それによって、きれいに保とうというスタッフの方々の意識を高めることに成功しました。

108種の「紙棚」:紙屋の歴史を表現する象徴的ゾーンをデザインに取り込む

環境問題、ぺーパレス化が世間で注目度が高まる中、紙業のこれからを考 えた時に紙屋としてできることは何かを考えられて印刷業界の明るい未来を展望できるようにしたいと考えられました。その未来を見せるにはやはり紙業としての力があってこそにしたいという思いもあり、老舗紙業ならではの安心感を伝えるために108種類の多様な紙が随時収納されている「紙棚」として表現しています。

この「紙棚」は白い引き出しに円形にくりぬかれています。この円形窓は取っ手であると同時に紙の残量が一目でわかるというふたつの機能をかねています。

夜景

夜も営業するショールーム:品よく表現するサイン計画が街への心配りをデザインする

営業時間外でも企業の存在を示すことができるように、サインやショール ーム内はLED照明にして環境負荷を抑えるように設計しました。

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